【セメント瓦のDIY塗装ガイド】手順・道具・注意点までを解説!
2025年4月18日更新
セメント瓦は、一定の年数が経過すると表面の塗膜が劣化し、雨水を吸い込みやすくなります。
そのまま放置しておくと、瓦の強度が落ちたり、雨漏りの原因になることも。
塗装はこうした劣化を防ぐ重要なメンテナンス手段です。
本記事では、DIYでセメント瓦を塗装する方法やポイント、必要な道具や注意点まで、実践的な視点からわかりやすく解説します。
セメント瓦の塗装が必要な理由|耐久性を維持し、雨漏りリスクを防ぐための対策
セメント瓦は、セメントと砂を混ぜて成型され、工場で塗装された屋根材です。
しかし、その塗膜は紫外線や風雨によって10年前後で劣化し始めます。
塗膜が剥がれると、セメント瓦自体が雨水を吸い込み、ひび割れや欠け、さらには雨漏りのリスクが高まるのです。
だからこそ、定期的な塗装で防水性を保ち、瓦の寿命を延ばすことが重要です。
築15年以上経過している住宅で、屋根の色あせやコケ、白っぽい粉のようなもの(チョーキング)が見られたら、塗り替えのサインです。
セメント瓦をDIYで塗装する手順|初心者でも失敗しない基本の流れ
DIYでの屋根塗装は危険も伴いますが、手順を守り、適切な道具を使えば自分でも挑戦できます。
以下では、塗装の基本手順を一つひとつ解説します。
STEP1 高圧洗浄で瓦の汚れや古い塗膜を落とす
塗装の前準備として、まずは屋根表面の汚れやカビ・コケ・劣化塗膜をしっかり落とす必要があります。
高圧洗浄機を使用して、すみずみまで丁寧に洗いましょう。
汚れが残っていると塗料が密着せず、数年で剥がれてしまうことも。
洗浄後はしっかり乾燥させることが大切です。
STEP2 乾燥後、下地をチェックしてシーラーやフィラーで下塗り
表面が乾いたら、ヒビ割れや欠け、脆くなっている部分がないかを確認します。
問題がなければ、塗料の密着を高めるために、専用のシーラーやフィラーで下塗りを施します。
モニエル瓦などの場合はスラリー層(着色セメント層)への対応が必要なため、専用下地材の使用が必要です。
STEP3 下塗り後は、中塗り・上塗りで仕上げ塗装
下塗りが完全に乾いたら、塗料缶をよく振って混ぜたうえで中塗り・上塗りを行います。
塗料は防水性と耐候性に優れた屋根用塗料を選びましょう。
仕上がりを美しく、かつ耐久性を高めるためには、塗膜の厚みを均一に保つことが重要です。
時間を空けて2度塗りするのが基本です。
DIY塗装の実践ポイント|押さえておきたいコツと細部への対応方法
セメント瓦のDIY塗装では、単に塗るだけではなく細かい技術や注意点も必要です。
以下のポイントを意識すると、仕上がりと耐久性がぐっと向上します。
塗料はよくかき混ぜ、重ね塗りのタイミングを守る
●塗料は使用前によく振って、底までしっかりかき混ぜましょう
成分が沈殿していることがあるため、塗りムラを防ぐために必須の工程です。
●塗り重ねの時間を守る
下塗りが完全に乾かないうちに中塗りをすると、塗料が混ざってしまい耐久性が低下します。
細部は専用の道具を使用し、重なり部は縁切りを忘れずに
●塗りにくい箇所はすじかいバケやローラーで丁寧に塗る
隅や凹凸部分は細い刷毛やローラーを使い分けて丁寧に対応します。
●瓦の重なり部分は皮スキやカッターで縁切り処理
塗料が瓦の間に入り込むと通気や排水の妨げになるため、必ず塗装後に切れ目を入れる「縁切り」が必要です。
●マスキングテープは塗料が乾く前にはがす
放置するとテープと一緒に塗膜が剥がれることがあります。
縁切り処理を怠ると、毛細管現象で雨水が内部に入り込み、雨漏りの原因になることもあります。
セメント瓦のDIY塗装に必要な道具と費用の目安
DIY塗装は、コストを抑えて屋根を美しく保つ方法として魅力的ですが、安全かつ確実な作業のためには道具の準備が欠かせません。
必要な道具一覧(例)
●高圧洗浄機:汚れを強力に洗い流すために使用
●ローラー・刷毛・すじかいバケ:塗装用
●シーラーまたはフィラー:下塗り用の密着材
●屋根用塗料(防水性・耐候性のあるもの)
●マスキングテープ:境界部分の保護に
●皮スキ・カッター:縁切り処理に
●ハシゴ・安全ベルト:高所作業時の安全確保
費用は一般的な30坪住宅の屋根で、道具込みで5万〜10万円程度が目安です。
プロに頼むより大幅にコストダウンできますが、安全第一で進める必要があります。
DIYで塗装するリスクと注意点|安全性と仕上がりを確保するために
屋根塗装のDIYは達成感がある反面、高所作業というリスクも伴います。
また、仕上がりや耐久性においても注意が必要です。
高所作業は落下の危険性があるため、安全対策は必須
●作業中は必ず安全帯(ハーネス)を装着
●滑りにくい靴を履き、雨の日は絶対に作業しない
少しの油断が大事故につながります。
高齢の方や高所が苦手な方は、無理せず専門業者に依頼することをおすすめします。
失敗例も多いDIY塗装、特に下地処理の甘さに注意
●洗浄や下塗りが不十分だと数年で剥がれることも
●誤った塗料や施工手順によって期待した耐久性が得られないこともある
プロは屋根材ごとに適した塗料や施工方法を熟知しています。
失敗した場合のやり直しコストや労力を考えると、慎重に判断することが大切です。
まとめ|セメント瓦のDIY塗装は手順と準備が成功のカギ
セメント瓦の塗装は、正しい手順と知識があればDIYでも可能です。
高圧洗浄から始まり、下塗り・中塗り・上塗りという工程を守り、細かい部分にまで配慮することで、美しい仕上がりと長期的な耐久性を得られます。
ただし、高所作業の危険性や失敗リスクもあるため、安全対策や事前の計画は欠かせません。
自信がない場合や複雑な屋根構造の場合は、迷わず専門業者に相談しましょう。
長野の屋根工事・雨漏り修理・外壁塗装専門店
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