【千曲市】雨樋の接着剤のはがし方｜安全かつ確実に取り除くための手順と注意点を徹底解説 - 長野県長野市の雨漏り修理・屋根工事専門店｜しろくまペイント

雨樋（あまどい）の修理や交換、再設置の際には、以前に使用した接着剤をきれいに取り除く必要があります。
古い接着剤が残っていると新しい部材の密着が悪くなり、再度外れたり、水漏れの原因となってしまいます。

しかし、雨樋は経年劣化していることが多く、強引な作業をすると簡単に割れたり変形してしまうため、慎重な取り扱いが求められます。

この記事では、雨樋に付着した接着剤を安全かつ効果的にはがす方法を、道具別・状況別に解説します。

基本の接着剤はがし手順｜力任せに剥がすのはNG！丁寧な作業がポイント

ヘラやドライバーを使って少しずつ剥がす｜雨樋の素材を傷つけないように慎重に

接着面にヘラやマイナスドライバーを差し込んで、少しずつ剥がす方法が基本となります。
このとき、力を一点に集中させず、面でゆっくりとこじ開けるようにすると、樋の破損を防ぐことができます。

雨樋が硬化して脆くなっている場合、無理に力をかけるとひび割れや欠けが生じます。
焦らず丁寧に作業することが大切です。

固まっていない接着剤はお湯でふやかす｜40℃程度で柔らかくなることも

接着剤がまだ完全に固まっていない、あるいは柔軟性のあるタイプであれば、40℃前後のお湯に漬けて手で揉み解すと、簡単に剥がれることがあります。

例：

●設置から日が浅い雨樋の補修部分

●室内で保管していた雨樋パーツなど

ただし、屋外で施工されたものや長年使用されたものには効果が薄い場合があります。

瞬間接着剤や強力な接着剤のはがし方｜除光液やはがし液を使って溶解除去

アセトンを含む除光液を使う｜100円ショップでも手に入る身近なはがし液

瞬間接着剤（シアノアクリレート系）には、アセトンを含む除光液が効果的です。
布やコットンに除光液を染み込ませ、接着部分にしばらく押し当てて染み込ませると、接着剤が徐々に柔らかくなります。

除光液は手軽に使える反面、揮発性が高く、火気厳禁。
また、強い溶剤成分を含むため、素材によっては変色や表面の劣化を招く可能性があります。

専用の瞬間接着剤はがし液を使う｜頑固な付着にも対応できる溶剤

ホームセンターやネット通販で販売されている接着剤除去専用のはがし液は、より強力に硬化した接着剤にも対応可能です。
中にはシリコンにも使えるタイプなど、素材に合わせた製品もあります。

使い方のポイント：

●液を塗布後、数分間浸透させてからヘラでこすり落とす

●換気をよくし、ゴム手袋を着用して作業する

接着剤が厚く残っている場合の処理方法｜物理的にはがす方法と化学的な併用

カッターナイフでそぎ落とす｜接着剤の大半を除去するのに有効

肉厚な接着剤が硬化している場合、まずカッターで慎重にそぎ落とします。
樹脂面を傷つけないよう、斜めに薄く削ぐような感覚で作業しましょう。

注意点：ナイフでの作業は滑りやすく、手元が狂うとケガの原因になるため、軍手や作業手袋の着用が推奨されます。

アルコールやラッカーシンナー、塗料うすめ液でふやかす｜残った接着剤の分解除去に有効

物理的に除去したあと、細かく残った部分には溶剤を使ってふやかしながら根気よく拭き取る方法が効果的です。
綿棒やウエスで少しずつなじませ、時間をかけて落としましょう。

使用例：

●プラスチックの素材が強く、変質しにくい部品

●屋内で換気が確保できる場所での作業

雨樋の素材と接着剤の相性に注意｜誤った方法は劣化や破損の原因に

素材が塩ビの場合は溶剤の強さに要注意｜樋本体を溶かすリスクも

塩化ビニール（塩ビ）製の雨樋は多く使用されていますが、溶剤に弱い素材でもあります。
アセトンやシンナーなどの溶剤を使用する際は、目立たない箇所で事前にテストすることをおすすめします。

こんな方におすすめ：

●DIYでの補修に初めて挑戦する方

●部材の素材が不明な場合や不安がある場合

まとめ｜雨樋の接着剤はがしは焦らず慎重に、安全な方法で確実に行おう

雨樋に残った接着剤をはがす作業は、正しい方法を選ばないと樋の破損や再接着不良の原因になります。
ヘラやお湯を使った手作業から、除光液・はがし液・ナイフ・溶剤の併用まで、状況に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。

焦らず丁寧に、そして必要に応じて素材への影響を考慮しながら、確実な除去を目指しましょう。
作業に不安がある場合は、無理をせず専門業者に相談するのもひとつの方法です。