日本家屋の屋根の名称と種類を徹底解説|瓦屋根から現代建材まで全体像をわかりやすく紹介
2025年6月8日更新
日本家屋に使われる屋根には、地域の気候や建物の用途、建築様式に応じてさまざまな形状があります。
それぞれの屋根形状には、日本特有の暮らしの知恵と美しさが込められており、現代の住宅でも応用されています。
主な屋根形状の一覧と特徴
●切妻屋根(きりづまやね)
三角形の屋根。最もシンプルで施工性が高く、雨や雪を効率よく流す。
多くの日本家屋に採用される代表的な形状。
●寄棟屋根(よせむねやね)
四方向に傾斜面を持つ屋根。切妻より耐風性が高く、外観に重厚感がある。
●片流れ屋根(かたながれやね)
一方向にだけ傾斜する屋根。現代的でシンプルなデザインが特徴。
●陸屋根(ろくやね・りくやね)
平らな屋根。都市部やビル、アパートなどに多い。屋上利用がしやすい。
●かまぼこ屋根
丸みのあるアーチ状屋根。体育館や倉庫などに多く、積雪時の水はけが良い。
●折板屋根(せっぱんやね)
金属板を山折りにした構造。工場や倉庫などで強度と軽量性を発揮。
日本の屋根に使われる素材|瓦からガルバリウム鋼板まで素材の特徴を比較
屋根材は、建物の耐久性や断熱性、デザイン性を大きく左右する要素です。
日本家屋では、伝統的な瓦葺きから、現代建築で使われる金属屋根まで、多様な素材が使われています。
主な屋根材とその特徴
●瓦葺(かわらぶき)
陶器やいぶし瓦を用いた屋根。耐久性と重厚感、美観を兼ね備える。
日本の伝統建築によく見られ、寿命も長い(40〜50年以上)。
●茅葺(かやぶき)
イネ科の植物(茅)を用いた昔ながらの屋根。断熱性が高いが、防火性に課題がある。
合掌造りの家屋や古民家に見られる。
●ガルバリウム鋼板
近年人気のある金属屋根材。軽量で耐久性があり、地震対策にも効果的。
カラーバリエーションが豊富でモダン住宅に好まれる。
●スレート屋根
セメントと繊維で作られた屋根材。軽量で価格も安価なため普及率が高い。
●銅板・トタン屋根
昔ながらの商家や神社仏閣で使用されることが多い。美しい経年変化が特徴。
瓦屋根の各部位名称と役割を解説|細部に込められた日本の建築美
日本家屋の瓦屋根には、見た目の装飾性と構造的な意味を持つ細かな部品が多く存在します。
以下に代表的な瓦の部位を解説します。
瓦屋根の構成部位
●棟(むね)
屋根の頂点に位置し、屋根面同士をつなぐ部位。棟瓦で覆われています。
●桟瓦(さんがわら)
屋根の面に使用される瓦。流れるように配置される主役の瓦です。
●軒瓦(のきがわら)
屋根の端(軒先)に設置される瓦。見た目の仕上げと雨の浸入を防ぐ役割があります。
●雪止瓦(ゆきどめがわら)
雪が一気に滑り落ちるのを防ぐための凸型の瓦。
●隅瓦(すみがわら)
屋根の隅、谷やケラバ部分に設置される特殊形状の瓦。
●鬼瓦(おにがわら)
棟の端に設置される装飾瓦。魔除けや家内安全の意味を持つ。
まとめ|日本家屋の屋根は形・素材・部位の知識が快適な暮らしの基礎になる
日本家屋の屋根には、伝統と機能を融合したさまざまな形状・素材・部品があります。
それぞれの名称や役割を知っておくことで、建築やリフォームの際に正しい判断ができ、メンテナンス時にも的確な対応が可能になります。
和風建築の美しさを支える屋根の知識を持つことは、住まいへの愛着と暮らしの快適さを一層深めてくれる大切なステップです。
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