屋根修理の4つの方法と費用相場|葺き替え・カバー工法・塗装・部分補修のメリットと選び方

2025年3月24日更新

屋根修理を検討する際、どのような方法が最適なのか迷う方は多いのではないでしょうか。
一口に屋根修理といっても、葺き替え・カバー工法・屋根塗装・部分補修といった複数の選択肢があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、費用や工期、屋根材や家の劣化状況などによって最適な施工方法が大きく変わってきます。

本記事では、屋根修理の代表的な4種類の工法について、費用相場や注意点、どのような人に向いているかを分かりやすくまとめています。
また、施工内容や依頼先の違いについても詳しく解説しますので、屋根修理を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
大切な住まいを守る屋根だからこそ、最適なメンテナンス方法を選び、長く安心して暮らせる住環境を手に入れましょう。

屋根修理の4種類とは?~主な工法と特徴を把握する~

葺き替え・カバー工法・屋根塗装・部分補修、それぞれの基本を理解しよう

屋根修理の方法は大きく分けて「葺き替え」「カバー工法」「塗装」「部分補修」の4種類があります。
どれも屋根を保護し、雨漏りや劣化を防ぐことを目的としていますが、工事の内容や費用、仕上がりの耐久性などはそれぞれ異なるのが特徴です。

  1. 葺き替え

    既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に張り替える最も本格的な工事です。
    下地から見直すため、屋根全体を根本的にリニューアルできる反面、コストや工期がどうしても大きくなります。
    劣化が著しい場合や、長期的に屋根の安心を確保したい場合などに選ばれる方法です。

  2. カバー工法(重ね葺き)

    既存の屋根材の上に新しい屋根材を載せる施工方法で、解体や廃材処分を最小限に抑えられるため、葺き替えに比べて費用や工期を抑えられます。
    一方、下地に問題があると施工できないケースもあり、屋根の重量が増えることに留意が必要です。

  3. 屋根塗装

    屋根材の表面に塗装を施すことで防水性や美観を取り戻す工法です。
    費用面では4種類の中でも比較的安価で、工期も短めですが、すでに屋根材や下地が深刻に傷んでいる場合には対応できない可能性があります。
    塗装が劣化してきたら定期的に塗り替えるメンテナンスが必要です。

  4. 部分補修

    ひび割れや釘浮き、瓦のズレなど、屋根の一部だけに起きている不具合をピンポイントで修理する方法です。
    コストや工期を最小限に抑えられますが、屋根全体に劣化が広がっているケースでは根本的な解決に至らないこともあります。
    被害が軽度な段階で発見できるほど部分補修で済む可能性が高くなります。

いずれの方法を選ぶにしても、屋根の現状や予算、今後のメンテナンス計画を考慮した上で最適な工法を選ぶことが大切です。
屋根は住宅の第一線で雨風を防ぐ重要な部分であり、適切な修理を行うことで家の寿命を大幅に延ばせます。

それぞれの費用相場と施工のポイント

屋根修理にかかる費用は、住宅の大きさや屋根材、立地条件、さらに足場設置の有無によって大きく変動します。
以下の表では、おおよその費用相場と施工ポイントをまとめました。
ご自宅の屋根の状況や予算を参考にしながら、最適な方法を検討してみてください。

工法・修理内容 費用相場 (一般的な一戸建て) 施工のポイント
葺き替え 200~400万円程度 下地から新しくするため、屋根の耐久性が飛躍的に向上。大掛かりな工事なので費用と工期がかかる。
カバー工法 100~250万円程度 既存屋根を残し上から新しい屋根材を載せるため、工期が短く費用も抑えやすい。ただし下地に問題がある場合は施工不可。
屋根塗装 30~70万円程度 屋根材表面を保護し、美観を回復。劣化が軽度なら有効だが、重度の損傷や雨漏りには対処できない。
部分補修 数万円~30万円程度 ひび割れやズレなど局部的な不具合を修理。広範囲に渡る劣化がない場合に有効。
瓦の並べ直し 5千~5万円程度(部分的にズレがある場合) 局所的な瓦のズレに対処。必要に応じて釘浮きや漆喰の補修も併せて行う。

屋根修理の依頼先と選び方~ハウスメーカー・工務店・専門業者~

依頼先ごとの特徴とメリットを押さえよう

屋根修理を依頼する場合、以下のような選択肢があります。
どこに頼むかによって、費用やアフターフォロー、提案される施工方法が異なることがあるため、それぞれの特徴を理解した上で検討すると安心です。

  1. ハウスメーカー

    住宅を建築したハウスメーカーに依頼する場合、建物全体の構造を熟知しているため、屋根以外の問題も含めて総合的な提案をしてもらえる可能性があります。
    ただし、下請け業者を通すことも多く、工事費がやや割高になる傾向があります。

  2. 地域密着型の工務店

    地元で長く営業している工務店は、地域特有の気候や環境に詳しく、細やかな対応が期待できます。
    価格面でも柔軟に対応してくれる場合があり、アフターフォローやメンテナンスの面で相談しやすいというメリットがあります。

  3. 屋根専門事業者

    屋根修理を専門とする業者は、屋根材や施工方法に特化したノウハウを持っているため、複雑な施工や難しい屋根形状にも対応できるのが強みです。
    特に瓦屋根の場合は、瓦専門の業者が存在し、細かい職人技術で高品質の仕上がりが期待できます。

  4. 屋根瓦専門の事業者

    上記の屋根専門事業者の中でも、瓦に特化した技術や経験を豊富に持つ業者が「屋根瓦専門事業者」です。
    伝統的な日本瓦の葺き替えから最新の軽量瓦まで幅広く対応し、漆喰や棟瓦の補修など高度な職人技術が求められる工事でも安心して任せられます。

いずれの依頼先も一長一短があるため、複数の業者から見積もりを取ることで費用や提案内容を比較検討すると良いでしょう。
また、施工実績や口コミを調べ、実際に相談してみて信頼できるかどうかを見極めることが大切です。

修理が必要な屋根の症状と具体的な対処法

よくある屋根トラブルと補修方法を知っておこう

屋根は日々、風雨や紫外線に晒されており、時間とともに劣化は避けられません。
以下に挙げるのは、屋根に起こりやすい代表的なトラブルとその修理方法の例です。
どれも放置すると雨漏りや下地の腐食に繋がる可能性があるため、早めに対処することが肝心です。

  1. 釘の腐食や浮き

    屋根材を留める釘が錆びたり浮いてくると、強風などで屋根材が剥がれ落ちるリスクがあります。
    基本的には釘を打ち直し、新しいシーリング材で固定するなどの部分補修で対処できます。

  2. 軽度なひび割れ

    屋根材に小さなひび割れが生じた場合、コーキングやパテで隙間を埋める応急処置が可能です。
    ただし、劣化が進んで割れが大きくなった場合は屋根材自体の交換や塗装など、より本格的な修理が必要になることもあります。

  3. 台風や地震による損傷

    瓦のズレや破損、スレート材の欠けなど、強い外力が加わった際のトラブルは広範囲におよぶケースが多いです。
    応急処置としてテープ補修やブルーシートで雨水を防ぐのは一時的な対策にとどまり、後日しっかりと業者に修理を依頼する必要があります。

  4. 棟部の劣化

    棟板金や棟瓦、漆喰などが傷んでいると、そこから雨水が浸入するリスクが高まります。
    棟板金の交換や棟瓦の積み直し、漆喰の詰め直しなど、専門的な補修が求められます。

こうしたトラブルが発生している場合は、部分補修で対応できるか、あるいは屋根全体のリフォームが必要になるのかを専門家の診断を受けて判断するのがおすすめです。

足場設置が必要なケースとその費用への影響

足場の有無で大きく変わる総工事費~安全確保と作業効率を考慮

屋根修理を行う際に意外と見落としがちなのが「足場」の有無です。
屋根の勾配が急であったり、2階建て以上の高さになる場合は、安全を確保するために足場が必要となるケースが多いです。
足場を組むことで作業員の落下リスクを減らし、工事の品質向上やスムーズな作業を実現できますが、同時に10万円~20万円程度の費用が追加で発生する場合があります。

【足場が必要となる主な理由】

  • 建物が2階建て以上である

  • 屋根の勾配が急で安全確保が難しい

  • 建物が密集地にあり、高所作業車が使用できない

  • 大規模な工事で長期的な作業スペースを確保する必要がある

一方で、平屋や勾配が緩やかな屋根の場合は、足場を組まずに作業できることもあります。
ただし、安全性や作業効率を考えると、無理に足場を省略するのはリスクが伴うため、プロの判断に任せるのが賢明でしょう。
足場費用を含めた総合的な見積もりを比較し、納得のいく業者を選ぶことが重要です。

屋根修理を成功させるためのチェックリスト

以下では、屋根修理を検討する際に押さえておきたい項目を箇条書きでまとめました。
どれも最終的な満足度や工事品質に大きく関わる要素です。

  1. 現地調査をしっかり行ってもらう

    屋根の状態や劣化状況を正確に把握し、適切な修理方法を提案してくれる業者を選ぶ。

  2. 複数社から見積もりを取る

    費用や施工内容、使用する屋根材、保証期間などを比較し、納得できるプランを探す。

  3. 内訳を詳しく確認する

    足場代や廃材処分費などが見積もりに含まれているか、不明な点は質問して明確にしておく。

  4. 施工実績と口コミをチェック

    過去の事例や顧客の評判を確認し、信頼できる施工技術があるかどうかを見極める。

  5. 保証内容とアフターフォローを確認

    工事後のトラブルに対応してくれるか、定期点検やメンテナンスのサービスがあるかなどを要チェック。

  6. 保険や補助金の活用を検討する

    火災保険や地震保険、自治体のリフォーム補助金が適用される可能性があるため、契約前に確認しておく。

まとめ

屋根の修理には、葺き替え、カバー工法、屋根塗装、部分補修といった4つの主な方法があり、それぞれ費用や工期、修理後の耐久性が異なります。
自宅の屋根の現状や劣化の度合い、さらには予算や将来的なメンテナンス計画を考慮して、最も適切な方法を選ぶことが大切です。
たとえば、一部のひび割れやズレなら数万円で済む部分補修で十分かもしれませんが、屋根全体が深刻に傷んでいる場合や下地が劣化している場合は、葺き替えやカバー工法など根本的な対策が必要になります。

また、足場の有無や使用する屋根材によっても費用は大きく変動します。
費用だけに注目せず、専門業者に現地調査を依頼して正確な状況を把握し、複数の業者から相見積もりを取得すると、比較検討がしやすくなります。アフターフォローや保証内容、施工作業の品質にも注目し、信頼できるパートナーを見つけることが、屋根修理を成功させるポイントです。

家の「顔」とも言える屋根は、住まい全体の印象や耐久性を大きく左右します。
雨漏りなどのトラブルを未然に防ぎ、家族の安心と安全を守るためにも、定期的な点検と適切な修理を心がけましょう。
今回ご紹介した4種類の工法についての理解を深め、ご自身の住宅に最適な方法を見極め、長く快適に暮らせる住まいを手に入れてください。


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どこが悪いの?どんな工事をするの?ちゃんとした会社なのかな?点検・見積もりだけでもいいの?強引な営業はされたくないしなぁ

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  • 二級建築士
  • 一級塗装技能士
  • 二級塗装技能士
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  • 職長・安全衛生責任者
  • 有機溶剤作業主任者
  • 高所作業車技能講習終了
  • 足場の組立作業責任者
  • 安全衛生教育修了
  • 他、多数

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