屋根の重要部位「ケラバ」とは?名称の意味・役割・構造・メンテナンスまで徹底解説
2025年6月10日更新
屋根の構造において「ケラバ」とは、切妻屋根や片流れ屋根の妻側(短辺方向)の端部に位置する屋根の部位を指します。
屋根の平面図で見ると、棟から軒先に向かって直線的に下がっていく側にあたり、屋根の側面部分を構成する重要な場所です。
一般に外壁より少し突き出た構造となっており、その部分を破風板(はふいた)や水切り板金などで覆って保護します。
地味ながら、屋根と外壁の耐久性に大きく関わるパーツです。
ケラバの役割とは?|日差し・雨・風から建物を守る縁の下の力持ち
ケラバは屋根の側面部に位置しており、以下のような多機能な役割を担っています:
●直射日光の調整:夏場は太陽光が壁に直接当たるのを防ぎ、室温の上昇を抑える効果がある
●冬場の採光調整:太陽の角度が低い冬場は、適度に日光を取り込めるため暖房効率が向上
●雨水・紫外線の保護:壁や破風部分への雨だれを軽減し、外壁の劣化や雨漏りを防止
●強風対策:下からの突風が屋根材をめくるのを防ぐバリアの役割を果たす
家の耐久性や居住性に関わるポイントが多く、小さな部位ながら非常に重要な存在であることがわかります。
ケラバの構造と使用部材|破風板や水切り板金との関係性も知っておこう
ケラバは、屋根の端部として構造的にもしっかりと補強されており、以下のような部材で構成されています:
破風板(はふいた)
屋根のケラバ部分に取り付けられる板材で、屋根材や野地板の端部を隠しつつ、見た目を整える装飾的役割と、防風・防水の役割を担います。
●材質は木材・金属・窯業系など多種多様
●劣化しやすい部分なので塗装や張替えが必要になることも
鼻隠し(はなかくし)
軒先に取り付けられる部材で、破風板と混同されがちですが、ケラバ側が破風板、軒先側が鼻隠しです。どちらも屋根の外観や耐久性に関係します。
水切り板金
ケラバの接合部や破風の上端に施工される金属製の板材で、雨水が屋根材の下に入り込まないようにする役目があります。
●風雨にさらされやすい部分に使うため耐久性が重視される
●サビや浮き、変形などが発生した場合は早めの交換が必要
ケラバが持つ省エネ効果|夏は日射遮蔽、冬は採光確保
ケラバは見た目や雨仕舞だけでなく、省エネにも効果を発揮します。
●夏場:ケラバが日光を遮ることで、室内温度の急上昇を防ぎ、エアコンの稼働負荷を軽減
●冬場:日光が低い角度で差し込むため、ケラバの出があっても採光が得られる
日照調整の観点からも、ケラバの長さ(出幅)は非常に重要な設計要素となります。
新築時には、地域の日照条件を考慮して設計することで、光熱費の削減にもつながります。
ケラバのメンテナンスポイント|劣化・雨漏り・腐食を防ぐために
ケラバは屋根の中でも特に風雨の影響を受けやすい部位です。
そのため、以下の点に注意して定期的な点検・メンテナンスを行うことが推奨されます。
点検すべき症状の例:
●ケラバや破風板に黒ずみやカビが出ている
●水切り板金が浮いている、変形している
●ケラバの端から雨水が滴る
●屋根裏に雨染みやカビが見つかる
これらの症状は、雨漏りや腐食の前兆である可能性が高く、早期対処が重要です。
ケラバにまつわる豆知識|名称の由来と地域差について
「ケラバ」という言葉の由来には諸説ありますが、もっとも有力とされるのは「ケラ(オケラ)」の羽が短いことから名付けられたという説です。
また、地域によっては「妻側の軒」と呼ばれたり、破風部分全体をまとめて「ケラバ」と呼ぶ場合もあり、呼び方に若干のバリエーションがあります。
まとめ|屋根のケラバは雨漏り予防と快適な住まいづくりのカギ
ケラバは屋根の側面に位置する小さなパーツですが、日射調整、防水、防風、見た目のデザイン性など、住まいの快適性や耐久性に大きく関与しています。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、雨漏りのリスクを防ぎ、美観も保ちつつ、長持ちする住まいづくりにつながります。
新築時の設計やリフォームの際には、ぜひケラバの構造や機能に注目してみてください。
長野の屋根工事・雨漏り修理・外壁塗装専門店
【しろくまペイント】
https://naganoshitosou.com/
住所:長野県長野市若里1丁目27−2
お問い合わせ窓口:0120-460-461
(8:00~18:00 土日祝も営業中)
対応エリア:長野県長野市・千曲市・須坂市・中野市・大町市・上田市、他
★ 長野のお客様の施工実績多数掲載!
長野の屋根工事の施工実績 https://naganoshitosou.com/case/
雨漏り修理はコチラ https://naganoshitosou.com/amamori/
外壁屋根無料診断はコチラ https://naganoshitosou.com/inspection/
➡ どんなご質問でもお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせ https://naganoshitosou.com/contact/