雨樋の種類とサイズを知って最適な雨水対策を！選び方と注意点を徹底解説 - 長野県長野市の雨漏り修理・屋根工事専門店｜しろくまペイント

家の雨水対策に欠かせない「雨樋（あまどい）」。しかし、いざ交換や修理をしようと思うと、サイズや形状が多様で戸惑う方も多いでしょう。
この記事では、雨樋の種類とサイズの選び方を中心に、わかりやすく丁寧に解説します。

雨樋の基本構造と役割を理解しよう

雨樋は主に「軒樋（のきどい）」と「縦樋（たてどい）」の2つのパーツで構成されています。
屋根からの雨水をまず軒樋で受け、縦樋を通して地面や排水口に流す役割を担っています。

●軒樋：屋根の軒先に取り付けられ、水平方向に雨水を集める部分。

●縦樋：軒樋で集めた雨水を縦に流し、排水口へ導くパイプ。

これらのパーツにはそれぞれ異なるサイズや形状があり、雨量や屋根の形に応じて適切な選定が必要です。

軒樋の種類とサイズ｜半円型・角型ごとの違いと選び方

軒樋は雨水を集める役目を果たすため、屋根の面積や降雨量に応じたサイズ選びが重要です。

【半円型（丸型）の軒樋】

最も一般的な形状で、丸みを帯びた断面をしています。施工のしやすさとコストの安さから、戸建住宅を中心に幅広く採用されています。

●主なサイズ：直径75mm、100mm、105mm、120mmなど

●特徴：施工がしやすく、部材の流通量が多いため入手性も良好

【角型（箱型）の軒樋】

デザイン性に優れ、モダンな住宅や高級住宅に多く用いられます。
また、断面積が広くなるため、大雨時の排水能力に優れています。

●主なサイズ：型番で管理されており、たとえば”PC50″や”D75″などメーカーによって呼び方が異なります

●特徴：高級感があり、軒先と一体化する美しい仕上がり

縦樋の種類とサイズ｜排水能力と設置場所に応じた選び方

軒樋で集めた雨水を下に流す縦樋は、建物の構造や環境に合わせて最適なサイズを選ぶ必要があります。

【丸型の縦樋】

最も普及している形で、設置の自由度が高くさまざまな建物に対応できます。

●主なサイズ：外径45mm、55mm、60mm、75mm、90mmなど

●長さ：一般的には1800mmまたは2700mmの定尺が多く、現場でカットして使用

●特徴：配管のように見えにくく、外観に馴染みやすい

【角型の縦樋】

住宅デザインにこだわりたい方や、雨水の排水能力を高めたい方に向いています。

●サイズ：メーカーによって異なり、たとえば「60×60mm」「75×50mm」など

●特徴：雨水の流れる面積が大きくなるため、大雨にも強い

雨樋のサイズを正しく測る方法と注意点

雨樋の交換や修理を検討する際には、正確なサイズを把握しておくことが大切です。
以下の方法で測定しましょう。

軒樋（半円型）の測り方

内径（内寸）をメジャーで計測してください。
誤差があると部材の差し込みが合わず、雨漏りの原因になります。

縦樋（丸型）の測り方

外径をメジャーで測定します。
ジョイント部品との互換性にも関係してくるため、正確なサイズ把握が重要です。

角型の縦樋の測り方

メーカーの型番を調べるか、既存の製品の刻印を確認するのが確実です。
古い製品の場合は、現物の寸法をメジャーで測定することも有効です。

雨樋サイズ選定のポイント｜排水能力と建物に合わせたバランスが重要

適切なサイズの雨樋を選ぶためには、建物の屋根面積と想定される降雨量を考慮する必要があります。

雨水の排水能力の目安

一般的に、100mmの軒樋と60mmの縦樋の組み合わせで、1坪あたり約60mm/hの降雨に対応できるとされています。

サイズが不適切だとどうなる？

●小さすぎる場合：大雨の際に排水しきれず、軒から水が溢れる

●大きすぎる場合：見た目が重くなるうえに、コストも高くなりがち

そのため、屋根面積・地域の降雨データ・外観のバランスを考慮した選定が大切です。

まとめ：雨樋の種類とサイズを理解して快適な住まいづくりを

雨樋は見落とされがちな部分ですが、住宅の耐久性や快適さに直結する重要な設備です。
種類やサイズの違いを理解し、正しい選定とメンテナンスを行うことで、雨漏りのトラブルを防ぎ、美しい外観を保つことができます。

「自宅に合った雨樋のサイズがわからない」「交換したいが不安がある」そんな方は、地域のリフォーム業者に相談することをおすすめします。