雨樋に鳥が巣を作る原因と対策方法｜雨漏り・破損を防ぐための予防と法律的注意点 - 長野県長野市の雨漏り修理・屋根工事専門店｜しろくまペイント

雨樋（あまどい）に鳥が巣を作ると、見た目の問題以上に多くの実害が発生します。
住宅の機能を損なうだけでなく、放置していると雨漏りや外壁の汚れ、最悪の場合、構造物の破損にもつながることがあります。

鳥の巣は枯れ枝や草などで作られるため、詰まりやすく、雨樋の機能を完全に妨げてしまいます。
また、糞害や騒音、衛生面での不安もあるため、適切な対応が重要です。

鳥の巣が雨樋に及ぼす主な影響｜外観・機能・安全性の3点からチェック

雨水の流れをせき止めて溢れ出す｜騒音や外壁汚れの原因にも

鳥の巣材が雨樋を詰まらせると、雨水が正常に流れなくなり、樋からあふれ出します。
その水が地面に跳ね返ることで、外壁が泥はねで汚れたり、周囲に水たまりができて不快感を招きます。

●騒音問題：雨音が集水器や竪樋で響きやすくなり、室内に響くこともあります

●隣家への迷惑：水があふれて隣地に流れ込むとトラブルのもとに

雨樋や屋根の構造に悪影響｜雨漏りの引き金にもなる

雨樋の重量バランスが崩れ、破損やたわみが起こることがあります。
また、巣材が排水口に入り込むと雨漏りの原因にもなり、結果として外壁や屋根下地まで劣化する可能性もあります。

雨樋に鳥が巣を作らないための予防対策｜住宅と自然を守る工夫とは

1. 雨樋・屋根周辺の定期点検を行う｜巣作りの兆候を早期発見

鳥が巣を作り始める前に見つけることができれば、被害を未然に防げます。
春先（3月〜5月）は特に要注意の季節で、繁殖期前にチェックを行うのがベストです。

具体例：

●枝や草が雨樋の一部に引っかかっていないか確認

●羽や糞が集まっている箇所は要注意

2. 雨樋の隙間や接続部分をしっかり塞ぐ｜物理的な侵入を防ぐ

鳥はわずかな隙間からでも器用に入り込みます。
接続部のすき間や破損部分がある場合は、コーキングやパテ、金属プレートなどで塞ぎましょう。

3. 防鳥ネットやワイヤーを設置する｜確実な物理バリアで巣作りを防止

雨樋や軒先にネットを張ることで、鳥の侵入を防げます。
また、ステンレス製のワイヤーやスパイクを設置すれば、止まり木代わりにされるのを防げます。

注意：ネットの設置は見た目に影響を与える場合もあるため、目立たない黒色や透明な素材を選ぶと良いでしょう。

4. 周囲の木の枝を剪定する｜鳥の足場を減らして巣作りを難しく

庭木の枝が雨樋付近に伸びていると、鳥がそこを足場にして巣を作るリスクが高まります。
建物に近い枝は思い切って剪定し、鳥が近づきにくい環境を整えましょう。

5. 視覚的な刺激で鳥を遠ざける｜目玉風船や銀テープが効果的

鳥は光や動くものに敏感です。目玉模様の風船、CD、銀色のテープなどは、鳥の警戒心を刺激して巣作りを防ぎます。

設置位置を時々変えることで効果が長続きします。

鳥の巣を見つけたら勝手に撤去できる？｜法律による制限に要注意

野鳥保護法により巣の撤去には制限あり｜無許可での駆除は罰則の対象に

日本では「鳥獣保護管理法」により、卵やヒナがいる巣の撤去は法律で禁止されています。
勝手に壊すと、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。

●撤去してもよいケース：巣が空になっている（ヒナが巣立った後）

●撤去が必要な場合：自治体や環境省に相談、または駆除業者に依頼

駆除業者に依頼するメリット｜安全・確実・法的トラブルも回避

専門の業者であれば、鳥の種類や状態を判断した上で適切な処理が可能です。
自力での判断が難しい場合は、まず業者に相談するのが安全です。

まとめ｜雨樋の鳥の巣トラブルは早期発見と予防がカギ。法律も確認しつつ正しく対処を

雨樋に鳥が巣を作ると、雨水の詰まりや騒音、雨漏り、破損などさまざまな問題が発生します。
最も重要なのは、巣作りをされる前に環境を整えて予防すること。
隙間の封鎖や防鳥ネットの設置、定期点検をしっかり行うことで、鳥とのトラブルを回避できます。

また、既に巣ができてしまっていた場合には、勝手に撤去せず、法令を確認した上で適切に対応することが大切です。
住まいと自然の共存を考えながら、快適な住環境を維持していきましょう。