スレート屋根「コロニアル」の特徴・種類・メンテナンスまで徹底ガイド|製造年代にも要注意!
2025年4月15日更新
住宅の屋根材選びにおいて、よく耳にする「コロニアル」や「カラーベスト」。
とくに戸建て住宅に広く使われているスレート屋根の代表的な商品ですが、「実際のところどうなの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、
●「コロニアル」とは何か?
●スレート屋根の種類と特徴
●メリット・デメリット
●コロニアル屋根のメンテナンス方法
●製造年代ごとの注意点
などを徹底解説していきます。これから新築を建てる方、屋根リフォームを検討中の方に役立つ内容を盛り込んでいます。
「コロニアル」とは?実は商品名だった!
「コロニアル」とは、ケイミュー株式会社(旧:クボタ)のスレート屋根材の商品名です。
コロニアルは同社の「カラーベスト」シリーズに属し、平板スレート屋根の代名詞として長年親しまれてきました。現在では「コロニアルグラッサ」「コロニアルクァッド」などの製品名で展開されています。
つまり、コロニアル=スレート屋根の一種であり、建材業界ではスレート屋根の代名詞的存在として広く認知されています。
セメントベースの薄型屋根材
スレート屋根とは、セメントに繊維質を混ぜ、薄い板状に成形した屋根材です。
軽量で施工しやすく、コストも抑えられるため、日本全国で広く採用されています。
スレート屋根の主な分類
種類 | 特徴 |
---|---|
平板スレート | 一般的な戸建て住宅で使用される薄型の板状素材。コロニアルなどが該当。 |
波型スレート | 工場や倉庫などに使われる波状の形状。主に非住宅向け。 |
住宅に使用されるのは平板スレートがほとんどで、その中でも「コロニアル」が代表格です。
なぜ多くの住宅で選ばれるのか?
スレート屋根の中でも、コロニアルは非常に人気が高く、選ばれる理由があります。
1. 軽量で耐震性が高い
瓦屋根の約半分以下の重量で、建物への負荷を軽減。
地震の際も倒壊リスクが低く、安全性に優れています。
2. 高強度・高耐久
最新のコロニアル製品(例:コロニアルグラッサ)は、特殊な塗膜技術により30年相当の耐候性能を実現。
ただし、初期モデルは耐久性に差があるため、製造時期に注意が必要です(後述)。
3. デザイン性が高い
シャープなシルエットと豊富なカラーバリエーションにより、和風・洋風どちらの住宅にもマッチ。
モダンな外観を演出できます。
4. 価格が安く、コスパが高い
1㎡あたり約4,000〜6,000円(施工費含まず)と比較的リーズナブル。
施工もスムーズで工期も短く済むため、コストパフォーマンスに優れています。
【注意点】コロニアルのデメリット・リスク
メリットの多いコロニアル屋根ですが、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。以下の点に注意しましょう。
1. 防水性は塗膜頼み
コロニアル本体には防水性がなく、表面の塗膜が命。
塗膜が劣化すると、吸水・反り・割れ・苔の発生といった劣化症状が進行します。
2. 経年劣化によるひび割れや反り
特に古い製品では、10年を過ぎると割れや反りが目立ち始めることがあります。
3. 製造時期による耐久性の差
一部の製造年代(1990年代〜2000年代初頭)の製品では、ノンアスベスト移行初期の製品に耐久性の不安があるという指摘があります。
4. アスベスト含有の可能性
2004年以前に製造されたコロニアルには、アスベスト(石綿)を含む製品があるため、解体時に特別処分が必要です。
塗装とリフォームの選び方
コロニアル屋根を長持ちさせるには、塗膜の劣化に応じたメンテナンスが重要です。
1. 再塗装(目安:築10〜15年)
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目的:防水性・美観の回復
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使用塗料:シリコン塗料(耐久10〜15年)、フッ素塗料(耐久15〜20年)
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費用相場:30〜80万円(30坪住宅・足場込)
※ 塗膜の劣化が軽度であれば、塗装による延命が可能です。
2. カバー工法(重ね葺き)
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適用条件:既存コロニアルが割れなど中程度の劣化
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上からガルバリウム鋼板などの軽量屋根材を被せる
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費用相場:80〜150万円
メリットは、廃材が少なく、工期が短いこと。
アスベスト含有屋根の上から施工できるのも利点です。
3. 葺き替え工事
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適用条件:雨漏り、ひび割れが多数、野地板が腐食しているなど重度劣化
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既存屋根をすべて撤去し、新しい屋根材を設置
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費用相場:100〜200万円
アスベスト含有製品の場合、産業廃棄物処理費用が別途かかることに注意。
古いコロニアル屋根の診断ポイント
✅アスベスト使用の有無
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2004年以前のコロニアルにはアスベストが含まれている場合あり
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解体・撤去には専門業者による安全管理と追加コストが必要
✅ ノンアスベスト初期製品の耐久性
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2000年代初期のノンアスベスト製品は、製品改良前で強度不足の例も
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割れやすく、塗装不可の場合もあるため、施工業者に確認を依頼するのが確実です
コロニアルはこんな人におすすめ
✅ コストを抑えて見た目の良い屋根を選びたい方
✅ 地震の多い地域で軽量屋根を重視する方
✅ メンテナンスも視野に入れて長く使いたい方
✅ デザインと機能のバランスを重視する方
コロニアル屋根は賢く使えば長寿命!製造時期と定期点検がカギ
コロニアル(カラーベスト)屋根は、デザイン性・施工性・価格のバランスに優れたスレート屋根材として、現在でも多くの住宅で使用されています。
ただし、塗膜の劣化・耐久性の差・製造年代によるアスベストの有無などには注意が必要です。
屋根が「コロニアルかもしれない」と思ったら…
●築年数を確認する(特に2004年以前)
●ひび割れ・反り・苔などの劣化サインがあるか観察
●屋根業者の無料点検を受ける
●必要に応じて塗装・カバー・葺き替えを検討する
長野の屋根工事・雨漏り修理・外壁塗装専門店
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