シンプルに外壁用塗料の種類と価格が分かる【グレード・特徴・性能解説付】
2019年11月5日更新
シンプルに外壁用塗料の種類と価格が分かる【グレード・特徴・性能解説付】
住宅の外壁メンテナンスで、定期的に行わなければならない事の一つに塗り替えがあります。
外壁は、日頃から紫外線や風雨などに晒されています。過酷な環境であるが故、常にストレスが掛かっています。
時の経過と共にダメージが蓄積されていく事になります。いずれ外壁の素材にまで傷みが進行していくでしょう。外壁が反ったり、ひび割れが起きたり、損傷・欠けなどへと発展します。
初期の劣化であれば、塗装のみで良いのに、放置してしえば補修まで必要となるのです。
塗替のみと補修込みの工事では費用と時間に大きな差がでます。
メンテナンスはベストなタイミングで行う事が大切です。
外壁の塗替えを行うためには、まず何から始めれば良いのでしょうか?
塗装を行う時には、業者・塗料・色・デザイン・仕上げ等を選んでいくことになります。
何時も依頼する業者がいればスムーズかもしれませんが、ただ、今では機能を付加することができる塗料の種類も豊富になり施工認定店制度等が導入されています。
技術面では、スタンプコンクリートや造形技術・多彩模様仕上げなどが広まり、デザイン性の高い仕上げが可能になりました。
全ての業者が施工に認定されていたり、デザインの仕上げで出来る訳ではありません。
何を求めるかによって業者が限定されることになります。
本日は、塗料の種類や性能、選び方をご紹介します。
外壁塗装で使われる塗料の種類と性能
一概に塗料といっても、その種類は様々です。
コストメリットが高いもの、耐久性が高いもの、機能が付加できるものなどがあります。
実際にどんな塗料が良く使われているのか?人気なのか?性能があるのか?を詳しく知ってから選びたいですよね‼
住まいのための塗料選びの判断材料にもなる事でしょう。
ただし、勘違いしがちなのが、全ての塗料が耐久年数が経過するまで劣化しない訳ではありません。
住まいの立地環境・気候風土や塗装を行う素材の状態、塗装業者の腕、で塗膜のは変わってきます。
劣化状況に応じて、早めにメンテンスすることが建物を長くきれいに使っていくための秘訣なのです。
シリコン塗料
シリコン塗料はアクリルシリコンの事を指します。
ベースとなるアクリルにシリコンを加えた塗料で、価格と性能でバランスが良いです。
コストパフォーマンスが高く、今最もポピュラーな塗料です。
耐久年数 | 約12~15年 |
相場価格 | 約2,300~3,000円/㎡ |
※シリコン塗料も様々なメーカで販売されているため価格差が生じます。
シリコン塗料の中には、遮熱性能があるものや、防汚性能が高いものがあります。
最もポピュラーなためカラーバリエーションも豊富といえます。
ウレタン塗料
昔は一般的な塗料だったウレタンですが、今では新たな塗料が開発されたため、あまり使われなくなりました。
今では、木部や軒天・雨樋など部分的な塗装に使われています。
木や塩ビ、鉄部などに適した塗料です。
耐久年数 | 約8~10年 |
相場価格 | 約1,800~2,200円/㎡ |
ウレタン塗料は、塗料の中でも弾性が高い特徴があります。
ただ、施工性が良く扱いやすい塗料のため、ホームセンターでは人気の塗料です。
アクリル塗料
アクリル塗料というとあまり長持ちしないとのイメージがあると思います。
ただ、その価格から定期的に色を変えたい場所や、初期費用を抑えたいとお考えの施設運営者様に適していると言えます。
耐久年数 | 約5~7年 |
価格相場 | 約1,500円/㎡ |
あまり使われなくなったアクリル塗料ですが、耐久性が改善された塗料が開発されています。
ピュアアクリルという塗料は防水性や耐久性に優れています。
ラジカル塗料
次代のスタンダートとなりうる塗料で、ここ数年注目を集めています。
ラジカル塗料は、紫外線や風雨などによる劣化を引き起こす物質を抑える塗料です。
そのコストパフォーマンスから採用されることの多い塗料になっています。
耐久年数 | 約13~16年 |
価格相場 | 約2,500~3,000円/㎡ |
外壁だけでなく、コンクリート、鉄部や木部などの下地にも塗装が可能な事から、工場や倉庫などにも適しています。
フッ素塗料
フッ素塗料は、塗料の中でも耐久性が高く高価な塗料です。
汚れが付きにくく、落ちやすい特徴があるため外壁塗装
このフッ素塗料、その優れた耐久性から、東京スカイツリーやレインボーブリッジにも採用されています。
しろくまペイントでは、このフッ素塗料をシリコン価格程で提供しています。
耐久年数 | 約15~20年 |
価格相場 | 約4,000円/㎡ |
※しろくまペイント価格約3,000円/㎡
無機塗料
現在、外壁塗料に使われている中で、最も耐久性の高い塗料です。
無機とは、石やレンガ・ガラスの事で有機と違い炭素を含みません。
無機物は、紫外線で劣化しないため、半永久的な耐久性を持ちます。
ただ、塗料にする際には、蕎麦のつなぎのような物が必要です。
実際には無機物に有機物を含む合成樹脂などを混ぜて柔らかくし、塗料として使いやすくしています。
有機と無機のハイブリッド塗料と表現されることがあります。
ただ、無機物を含むことで高い耐久性を実現していることは確かです。
有機物を栄養素にするカビや藻が発生しにくく、色褪せやチョーキングなどの劣化が起こりにくいのも無機塗料の特徴です。
耐久年数 | 約20~25年 |
価格相場 | 約4,500~5,500円/㎡ |
人気の塗料とは
前述してきたアクリル・シリコンなどの名称は、塗料の、主成分である樹脂による違いです。
人気のある塗料は、実際にどれ位使われているのでしょうか?
以下が塗料の採用率です。
やはり、主流のシリコン塗料が65%と高く、次がラジカルになります。
コストパフォーマンスで見るとラジカルの方が上回っているため、次代のスタンダードになると考えられています。
ただ、使われ始めて日が浅く、まだ認知が薄いため、普及率はそれ程高くありません。
今後が楽しみな塗料です。
グラフで見る塗料ごとの耐久年数
外壁に使われる塗料は種類や耐久年数の目安があります。
ただ、耐久年数を迎えるまで、全く劣化の症状が出ないわけではありません。
塗料だけでなく、建材全体に言えることですが、完成した時から劣化は始まっていくのです。
つまり突然に塗膜がひび割れたり、剥がれるわけでなく、徐々に進行していきます。
初期には、色褪せが発生し、その後粉化(チョーキング)現象などへと進行していきます。
さらに進むと範囲が広くなったり外壁そのものが腐食したり深刻になっていきます。
塗料の耐久年数は、防水などの塗膜性能が本格的に低下してくる年数と捉えることができます。
ただし、劣化の程度は、立地条件や気候風土の影響も受けるため、年数を100%断定できないことも事実です。
そのため、定期的に外壁の状態を確認することが必要なのです。
年数は一般的に目安に過ぎないことを知っておきましょう。
目的で塗料を選ぶなら
塗料を選ばれる方の基準として多いのが、コストや耐久性ですが、中には目的で選ばれる方がいます。
今では、昔と違って塗料や技術の進化により、様々な目的を果たすことが出来るようになっています。
例えば、デザイン性を重視したお店にしたい、工場内の夏場の暑さを和らげ快適にしたいなどです。
目的別で考えた時、どんな塗料があるのかをご紹介します。
通常の塗料とは違い美観回復や建物保護+目的になります。
デザイン性を高めるなら
店舗やテナント・賃貸住宅などデザイン性を重視したいなら、多彩模様仕上げや造形技術・スタンプコンクリートなどがあります。
造形技術は、木やレンガをモルタルで再現するもので、ディズニーランドでも装飾として用いられています。
また、スタンプコンクリートは、アスファルトやコンクリートに石調のデザインを施すもので、外構などに用いられています。
今では、多くの施設に採用されるようになっています。
いつまでもきれいを長続きさせたいなら
今の塗料の多くが汚れが付きにくいとされているため、あまり分からないかも知れませんが、通常の塗料であれば数年後に雨跡などが現れるケースもあります。
特に、窓周りは汚れが付きやすく、ホワイト系の色では目立ってしまいます。
防汚性能を強化した塗料は、試験ベースでも明らかな差が出ます。
清潔感が求められる施設などにおすすめの塗料です。
暑さや寒さを和らげるなら
暑さや寒さを和らげる塗料としては断熱塗料ガイナがあります。
ガイナは、JAXAの宇宙ロケットの機体を大気圏突入から守る技術を、塗料に転用したものです。
遮熱断熱塗料の中で4年連続NO1になるなど断熱塗料のトップランナーとして認知されています。
また断熱だけでなく省エネにもなる塗料です。
遮熱と違い冬場の暖房熱に対しても効果があります。
工場や倉庫など法人様にもおすすめです。
暑さだけでなく、熱だまりを防ぐなら
アドグリーンコートは効果の高い遮熱塗料です。
遮熱塗料の中でも暑さや熱だまりを特に防ぐ優れた塗料です。
断熱塗料の熱を動きにくくする性質と違い、太陽光を効率良く反射して熱の流入を防ぎます。
暑さが続く地域での採用が多いです。
実際に塗布された施設では、外気温ほどにまで下がったケースも見られます。
”夏場歩けなかった屋上が塗布後歩けるようになった”そんな声がある遮熱塗料です。
店舗など初期費用を抑える塗装をしたいのなら
最も安く塗装を行うのであればアクリル塗料になります。
数年後には取り壊しが決定している場合や、短いサイクルで模様替えをするような施設に向いています。
最後に
外壁塗装を行う際に最も大切なのが、建物を守る事や長持ちさせる事です。
外壁にトラブルがあったり、雨漏りが起きているにも係わらず、ただ塗っただけでは見た目をきれいにしただけの意味のない工事になってしまうかもしれません。
劣化の状態によっては建物の改修経験豊富な業者を選ぶ必要があります。
建物の状態を踏まえた、メンテナンス方法を提案してもらいましょう。
塗料の性能を理解して、ベストなタイミングで外壁塗装を行うことで、コストメリットの側面だけでなく快適な生活環境の維持にも繋がります。
また、塗料を選ぶ際には今後、建物をどのように使っていくの等も考え業者に相談しましょう。
もちろん、しろくまペイントでは建物の改修提案~塗料の提案まで致します。
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