屋根瓦の修理費用と押さえておきたいポイント|費用相場や工事内容について
2025年3月25日更新
屋根瓦の修理を検討するとき、多くの方が気になるのが「修理費用」ではないでしょうか。
屋根瓦は、日本の気候や風土に適した屋根材として広く用いられ、耐久性が高いことで知られています。
しかし、自然災害や経年劣化などで瓦にズレやひび割れが生じた場合は、早めに修理を行わないと雨漏りや下地の腐食など大きなトラブルにつながる恐れがあります。
そこで本記事では、屋根瓦の修理費用の目安や、修理内容別の費用相場、そして費用に影響を与える主な要因などを詳しく解説します。
また、実際に修理を依頼する際のポイントや、費用を抑えるコツについてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
屋根瓦の修理費用はどう決まる?
基本的な相場と修理内容の関係
屋根瓦の修理費用は、修理内容や工事規模、使用する瓦の種類などによって大きく変動します。
たとえば、一部分だけの軽微な補修ですむ場合と、屋根全体を葺き替えしなければならない場合では、掛かるコストや工期に大きな差が生じます。
一般的には、部分的な補修であれば5万円~15万円程度が目安とされており、屋根の一部にズレやひび割れが生じているようなケースでは、この範囲で収まることが多いです。
一方、屋根全体にわたって瓦の劣化が進んでいる、棟瓦や漆喰が長期的に放置されていたために深刻な損傷を受けている、あるいは下地まで大きく傷んでいる場合は、全体的な修理や葺き替え工事が必要になるケースもあります。
そのような大掛かりな工事では100万円~200万円以上かかることも珍しくありません。
工事費用だけでなく、足場の設置費や廃材処分費なども考慮しなければならないため、修理内容に応じて費用が大きく増減するのです。
修理費用相場の目安
次に、代表的な修理内容別に相場の目安を見てみましょう。
これらはあくまで一般的な参考値であり、屋根の大きさや勾配、地域、使用する材料などによって上下する可能性があります。
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部分的な修理(5万円~15万円程度)
瓦が数枚割れている、棟瓦の一部がズレているなど、局部的な補修で済む場合の費用帯です。
小規模であれば、5万円以内に収まることもありますが、足場を組む必要があればこれ以上の費用がかかる場合があります。 -
全体的な修理(140万円~200万円程度)
屋根全体にわたって劣化が進み、ほとんどの瓦を交換する、あるいは棟瓦や漆喰を大幅に修繕しなければならない場合の費用帯です。
大掛かりな工事となるため、人件費や材料費、足場代が合算され、100万円を超えることが一般的です。 -
葺き替え工事(100万円~260万円程度)
瓦をすべて撤去して新しい屋根材に替える工事です。
下地補修や断熱材の追加などもセットで行う場合が多く、大きな出費になります。
そのかわり、屋根を完全に刷新することで耐久性や防水性が大幅に向上し、今後のメンテナンス頻度を抑えられるメリットがあります。
修理内容別の費用相場
以下の表では、修理内容ごとにおおよその費用相場をまとめました。具体的にどのような工事が行われるのか、またどんな事例に向いているのかなどを簡単に解説します。
修理内容 | 費用相場 | 補足説明 |
---|---|---|
瓦のズレを直す | 1万円~5万円程度 | 瓦同士のズレを修復し、必要に応じて釘浮きや金具の固定を行う。足場が不要であれば数万円ほどで済む場合も。 |
瓦のひび割れや破損を直す | 1万円~5万円程度 | コーキングや防水テープ、パテなどを使って補修する。割れが大きい場合は新しい瓦と差し替えることもある。 |
屋根塗装工事 | 約10万円~40万円 | 瓦表面の色あせやコケを除去し、塗装を施す。下地処理の範囲や塗料のグレード、足場の有無などで料金が変わる。 |
棟瓦積み直し工事 | 約10万円~50万円 | 棟部分の瓦を一度解体し、漆喰を再度塗り直して積み直す工事。下地が劣化している場合は補修費用が加算される。 |
漆喰補修工事 | 約5万円~25万円 | 瓦同士の隙間や棟に使用される漆喰を補修・再塗装する。漆喰が剥がれている場合、雨水侵入の原因となるため早めの対処が必要。 |
部分的な修理(スポット補修) | 5万円~15万円程度 | 瓦の破損やズレ、漆喰の剥がれなどが局所的な場合に行う。足場なしで対応できる範囲なら費用を抑えられる。 |
全体的な修理(屋根全体の大規模補修) | 140万円~200万円程度 | 屋根全体の瓦交換や棟瓦・漆喰の大規模補修。足場設置や下地補修が必須となる場合が多く、高額になりやすい。 |
葺き替え工事 | 100万円~260万円程度 | 既存瓦をすべて撤去し、新しい屋根材に交換。下地修繕や防水シートの交換も含めて行うため、初期費用は高額だが耐久性は飛躍的にアップする。 |
屋根瓦の修理費用に影響する主な要因
瓦の種類・下地補修の有無・足場費用が大きなカギ
屋根瓦の修理費用を左右する要因には、以下のようなものが挙げられます。
修理の内容によっては、これらの要素が重なり合うことで想定以上の費用が発生する場合もあるため、事前に専門業者としっかり打ち合わせを行うことが大切です。
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瓦の種類
瓦には、陶器瓦やセメント瓦、金属瓦などさまざまな種類があります。
陶器瓦は耐久性が高い分、素材や製造コストが他の瓦よりも高額になる傾向があります。
また、すでに生産が終わっている廃盤の瓦を使用している場合は、代替品を探す必要があるため、費用や手間が増えることがあります。 -
下地補修の有無
瓦だけが問題になっている場合は部分補修で済むかもしれません。
しかし、雨漏りが発生していたり長年放置していたりすると、屋根の下地や防水シートが腐食している可能性があります。
その場合、下地ごと補修や交換が必要になり、費用が一気に跳ね上がります。 -
足場の有無と形状
高所作業を安全に行うために足場を設置する必要があると、10万円~20万円程度の足場代が追加で発生します。
屋根の勾配が急なほど、足場の設置が不可欠になることが多いです。
また、複雑な屋根形状であるほど足場設置の手間が増え、費用がかさむ要因となります。 -
住宅の立地条件
住宅が密集地にある、あるいは道路が狭くてトラックやクレーン車の侵入が難しい場合は、工事期間や人件費に影響が出ることがあります。
建物の高さや敷地の広さなども含め、業者が足場や資材を運び込みにくい場合はそのぶん費用が高くなる可能性があります。
修理費用を抑えるコツと注意点
複数の業者から見積もりを取る~費用や工法、保証などを比較検討
屋根瓦の修理費用をできるだけ抑えたい場合、最も効果的なのが複数の業者に見積もりを依頼することです。
一社だけに見積もりを取ると、価格や施工内容、アフターフォローの適正水準が分からず、気づかないうちに割高な費用を支払ってしまうリスクがあります。
複数社から話を聞くことで、同じ修理内容でも業者によって価格や使用する材料、保証内容が異なることが分かります。
また、なぜその費用になるのか、どのような工事が必要なのかを詳しく説明してくれる業者であれば信頼性も高まり、納得したうえで契約しやすくなるでしょう。
ただし、見積もり金額の安さだけで業者を決めるのは避けたいところです。
極端に安い業者には、施工の質や保証内容が不十分である場合もあるため、失敗を避けるためにも見積書の内訳をしっかり確認し、疑問点があれば遠慮なく質問することが大切です。
また、相場とかけ離れた高額な見積もりを提示する業者にも注意が必要です。
複数社から相見積もりを取ることで、平均的な価格帯を把握しつつ、信頼できる業者を選ぶ材料にしてください。
その他の費用を抑えるポイント
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定期的な点検とメンテナンス
屋根瓦の劣化を放置すると、修理が大掛かりになるにつれ費用も高騰します。
定期的に点検や軽微な補修を行うことで、大規模な修理を先延ばしできる可能性があります。 -
必要最低限の工事範囲を見極める
瓦の破損が局所的であれば部分補修で済む場合もあります。
一方で、既に全体的に劣化が広がっている場合は、部分補修を繰り返すよりも葺き替えや大規模修理のほうがトータルコストを抑えられるケースもあります。
業者と相談しながら適切な工事範囲を判断しましょう。 -
火災保険や地震保険の活用
風災や台風など自然災害による瓦の破損であれば、火災保険や地震保険が適用される場合があります。
保険を活用することで、自己負担費用を大幅に削減できるかもしれません。
まずは加入中の保険内容を確認し、適用範囲を把握しておくと安心です。 -
補助金や助成金の確認
地域によっては、耐震改修や省エネ対策などの一環として屋根リフォームに補助金や助成金が出る場合があります。
各自治体の公式サイトや窓口で情報を収集し、工事内容が該当するかどうか確認してみましょう。
屋根瓦修理のチェックポイント
屋根瓦の修理をスムーズに進めるために、以下のチェックポイントを参考にしてください。それぞれ簡潔な補足説明を付けました。
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屋根の状態を把握する
ひび割れやズレの範囲、雨漏りの有無などを確認し、どの程度の修理が必要かを明確にします。 -
複数業者から見積もりを取る
価格や施工内容、保証内容を比較することで、適正な費用と信頼できる業者を見極めます。 -
費用に含まれる内容を確認
足場代や廃材処分費、下地補修費などが含まれているか、見積書の内訳をしっかりチェックしましょう。 -
施工後の保証・アフターフォローを確認
修理後に不具合が生じた際の補償や定期点検の有無など、長期的な視点で安心を得られるかを重視します。 -
保険や補助金を活用できるか調べる
自然災害が原因の破損なら火災保険や地震保険が適用される場合があります。自治体の助成金も併せて要チェックです。
まとめ
屋根瓦の修理費用は、修理内容・規模・使用する瓦の種類・足場の有無・下地補修の必要性など、多くの要素によって決まります。
軽微な部分補修であれば5万円~15万円程度に収まることが多い一方、大規模な修理や葺き替え工事では100万円以上かかるケースも珍しくありません。
こうした費用のばらつきを理解したうえで、まずは複数の業者から見積もりを取って比較検討することが大切です。
また、屋根はふだん目が届きにくい場所である一方、家を守るうえで非常に重要な役割を果たしています。
ひび割れやズレを放置すると雨漏りが発生し、内部の腐食やカビ、シロアリ被害などにまで発展する可能性があります。
結果的に修理費用が高くなることを防ぐためにも、定期的な点検と早めのメンテナンスを心掛けることが重要です。
火災保険や地震保険、自治体の補助金などを活用することで、自己負担を軽減できる場合もあるので、工事前に情報をしっかり収集しておきましょう。
屋根瓦の修理費用を賢く抑えながら、家の耐久性や快適性を保つために、本記事を参考にしていただければ幸いです。
適切な工事を行い、大切な住まいを長く安心して守っていきましょう。
長野の屋根工事・雨漏り修理・外壁塗装専門店
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