スレート屋根とは?特徴・デメリット・メンテナンス方法まで丸ごと解説!
2025年4月14日更新
住宅の屋根材として、現在でも多くの戸建てで使用されているスレート屋根。
「スレートって聞いたことあるけど、どんな素材?」「メンテナンスはどうすればいい?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、スレート屋根の特徴からメリット・デメリット、劣化症状、正しいメンテナンス方法、施工の流れまでをわかりやすく解説します。これから新築や屋根リフォームを検討している方にとって、屋根材選びの重要な判断材料になるはずです。
基本構造と広く使われる理由
スレート屋根とは、セメントを主原料とした薄い板状の屋根材のことです。
厚さは約5mm程度と非常に薄く、軽量かつ安価なため、日本全国の住宅で広く使われています。
「カラーベスト」や「コロニアル」といった商品名でも知られていますが、すべてスレート屋根の一種を指します。
スレート屋根の特徴まとめ
特徴 | 内容 |
---|---|
主原料 | セメント+繊維素材(パルプなど) |
重量 | 瓦の約半分、金属屋根よりやや重い |
外観 | 平らでシャープな印象、カラーバリエーション豊富 |
対応年数 | 約20〜30年(メンテナンス次第で延命可) |
【メリット】人気の理由は「バランスの良さ」
1. 軽量で耐震性に優れる
スレート屋根は、瓦屋根と比べて半分以下の重さ。
建物にかかる負担が小さく、地震時の倒壊リスクを軽減できます。
2. コストパフォーマンスが高い
施工が比較的簡単で、材料費も安価なため、初期費用を抑えたい方に最適です。
費用は1㎡あたり約4,000~7,000円が相場(※施工費含む)。
3. デザインの自由度が高い
平らでモダンな見た目、豊富なカラーバリエーションがあり、和洋問わず幅広い建物にマッチします。
4. 施工性が良く、工期も短い
職人の手間が少なく済み、リフォームでも使いやすい屋根材として人気です。
【デメリット】注意点・弱点
便利で安価なスレート屋根ですが、いくつかの注意点や欠点も存在します。
1. 防水性が低く、劣化しやすい
スレート材自体には防水性がほとんどなく、塗装で保護する必要があります。
経年により塗膜が劣化すると、雨水が浸入しやすくなり、屋根材の反り・ひび割れ・苔の発生などが起こります。
2. 製造年代によっては耐久性に問題あり
2000年代初頭までは、アスベスト(石綿)入りスレート材が多く使われていました。
現在は禁止されていますが、古いスレート屋根は解体時に特別な処分方法や費用がかかる可能性があります。
3. 割れやすい構造
強風や飛来物、施工中の踏み割りによって、ひび割れが生じやすい点にも注意が必要です。
4. 定期的な塗装が必要
メンテナンスを怠ると、防水性能が落ち、早期に葺き替えが必要になる恐れがあります。
【劣化サイン】こんな症状が出たら要注意!
以下のような状態が見られたら、早めの点検・補修をおすすめします。
劣化症状 | 原因と影響 |
---|---|
色あせ・チョーキング | 紫外線による塗膜劣化、防水機能低下 |
苔・カビの発生 | 雨水が染み込みやすく、腐食の原因に |
割れ・ひび | 落下物や踏み割りによるもの、雨漏りに直結 |
反り・浮き | 材料の吸水膨張によるもの、強風で飛散する恐れも |
雨漏り | 防水シートや野地板の劣化が進んでいる可能性 |
【メンテナンス方法】10年ごとの点検がカギ
スレート屋根は適切なメンテナンスを行えば、30年以上使い続けることも可能です。
ここでは代表的なメンテナンス方法を紹介します。
1. 再塗装(10〜15年ごと)
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効果:防水性の回復、美観の維持
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工期:5〜7日
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費用:30〜80万円(足場込み)
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使用塗料:シリコン、フッ素、遮熱など
塗膜が剥がれてくる前に塗り替えるのが理想。
2. 部分補修(割れ・ひびの補修)
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割れた部分をコーキング材で補修、または交換
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放置すると雨漏りの原因になるので早めに対応を
3. カバー工法(重ね葺き)
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既存のスレートの上に新しい屋根材(ガルバリウムなど)をかぶせる
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工期:7〜10日
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費用:80〜150万円
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防水性・断熱性もアップするため、劣化が進んでいる場合におすすめ
4. 葺き替え工事(根本から交換)
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古い屋根材と下地をすべて撤去し、新しい屋根に交換
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工期:10〜14日
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費用:100〜200万円
-
アスベストを含むスレート屋根には専用の処分対応が必要
【施工方法】意外とシンプルな工程
スレート屋根の施工は、他の屋根材と大きく変わりませんが、桟木(さんぎ)が不要な点が特徴です。
一般的な施工工程
●防水シート(ルーフィング)の施工
雨水の侵入を防ぐ基盤となるシート
●スレートの下から順に貼り付け
半分重ねながら上へ貼り上げる「ウロコ張り」方式
●釘・ビスで固定
屋根面ごとに釘打ちして固定
●棟板金や仕上げ部分を設置
雨仕舞の仕上げを行って完成
【名称に注意】呼び方は違っても同じもの!
スレート屋根は、商品名や地域によって呼び方が異なります。
呼び名 | 意味・由来 |
---|---|
スレート | 一般的な名称 |
カラーベスト | ケイミュー社の登録商標 |
コロニアル | 旧クボタ(現ケイミュー)のブランド名 |
基本的にはすべて「スレート屋根」の一種であり、素材や性能に大きな違いはありません。
【まとめ】定期メンテナンスが長持ちの秘訣!
スレート屋根は、コスト・デザイン・施工性のバランスが良く、多くの戸建て住宅で採用されてきた実績ある屋根材です。
ただし、防水性や耐久性の面では定期的な塗装や点検が必要不可欠。
適切な時期にメンテナンスを行えば、葺き替えまでの寿命を大きく延ばすことができます。
スレート屋根の選び方・メンテナンスまとめ
●初期費用を抑えたいなら◎
●デザインの選択肢も豊富
●約10〜15年ごとの塗装が必要
●劣化が進んだらカバー工法 or 葺き替えを検討
●古いスレートはアスベスト含有の可能性があるので注意
「うちのスレート屋根、もう何年使ってるかな…?」と感じた方は、ぜひ一度専門業者に点検を依頼してみてください。
早めの対応が、住まいの安全と快適性を守ります。
長野の屋根工事・雨漏り修理・外壁塗装専門店
【しろくまペイント】
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