【瓦屋根の塗装可否を徹底解説】塗装できない瓦と必要なメンテナンス方法とは?
2025年4月19日更新
瓦屋根のリフォームや塗装を検討する際、「瓦って塗装できるの?」という疑問を持つ方は多いはずです。
結論から言えば、すべての瓦が塗装できるわけではなく、日本瓦(粘土瓦)は塗装に向いていません。
逆に、セメント瓦やモニエル瓦は定期的な塗装が必要です。
本記事では、その理由や違い、正しいメンテナンス方法について、詳しく解説します。
日本瓦(粘土瓦)は塗装が不要
日本瓦(和瓦・粘土瓦)は、高温で焼き固められた焼き物の一種で、数十年単位で使える優れた耐久性を持つ屋根材です。
表面が非常に硬く、塗料が密着しないため、基本的には塗装を行う必要がありません。
瓦そのものがすでに防水性を持っており、塗装をしても効果がないどころか、逆効果になることさえあります。
日本瓦が塗装できない3つの理由|無理な塗装がもたらすトラブルとは
●焼き締まった表面が塗料を弾いてしまう
高温で焼かれてできた日本瓦は表面が緻密で水も塗料も吸い込まず、塗料が定着しません。
●防水性がもともと高いため、塗装の必要がない
瓦の構造自体が雨水を逃がすようになっているため、経年による塗膜の劣化を心配する必要がありません。
●無理に塗装すると塗膜が密着せず、剥がれてしまう可能性がある
見た目を良くしようとして塗装しても、すぐに剥がれてしまい、逆に見栄えや耐久性が損なわれる恐れがあります。
日本瓦はメンテナンスが不要というわけではありません。漆喰の補修や割れた瓦の差し替え、屋根全体の点検は必要です。
しかし、塗装という方法は適していないことを理解しておきましょう。
セメント瓦とモニエル瓦は塗装が必要|見分け方とメンテナンスの重要性
一方、日本瓦とよく似た見た目をしているのが「セメント瓦」や「モニエル瓦」です。
これらは塗装によって防水性を保っているため、定期的な塗装メンテナンスが不可欠です。
塗膜が劣化すると、瓦の内部に水がしみ込み、強度の低下やひび割れの原因になります。
セメント瓦・モニエル瓦とは?見た目が似ているからこそ注意が必要
●セメント瓦:セメントと砂を混ぜて成形された瓦。製造時に塗装が施され、防水性と見た目を両立しています。
●モニエル瓦:セメント瓦の一種で、表面にスラリー層(着色セメントの保護層)があり、塗料の密着にやや工夫が必要です。
どちらも焼き物ではないため、塗膜が命です。
瓦自体は防水性を持たないため、塗膜が劣化すると内部のカルシウムが溶け出し、素材がボロボロになります。
塗膜の劣化が引き起こすリスク|ひび割れ・欠け・雨漏りの原因に
●防水性が失われ、雨水が瓦に浸透する
吸水と乾燥を繰り返すうちに、膨張と収縮で瓦にひび割れが生じやすくなります。
●内部のカルシウムが溶け出し、脆くなる
セメントの主成分であるカルシウムは水に弱く、劣化が加速します。
●雨漏りや屋根全体の劣化が進行する
塗装を怠ることで屋根全体の寿命が短くなり、大規模修繕が必要になることもあります。
外見では見分けにくいセメント瓦と日本瓦ですが、専門業者に見てもらえば正確に判断してくれます。
間違ったメンテナンスは、無駄なコストや劣化を早める原因になります。
瓦の種類によるメンテナンスの違い|知っておきたい基本知識
瓦は種類によって必要なメンテナンス方法が異なります。
自宅の瓦の種類を把握しておくことは、適切なリフォーム・塗装を行う上で非常に重要です。
瓦の種類別メンテナンス方法まとめ
●日本瓦(粘土瓦):塗装不要。漆喰補修や割れた瓦の交換が主なメンテナンス。
●セメント瓦:10〜15年ごとの塗装が必要。吸水による劣化に注意。
●モニエル瓦:特殊な表面処理(スラリー層)があるため、専用の塗料と下地処理が必要。
どの瓦でも共通して必要なのが「定期点検」です。
屋根は高所にあり、劣化に気づきにくい部分だからこそ、プロによる定期チェックがトラブル防止につながります。
瓦屋根の塗装は専門知識が必要|信頼できる外壁塗装業者への相談を
瓦屋根の塗装は、素材の違いによって適切な施工方法が大きく変わるため、専門的な知識と技術が必要です。
自分の判断で塗装をしてしまうと、施工不良や早期劣化の原因になる可能性があります。
専門業者に相談するメリットと選び方のポイント
●素材を正確に見極めてくれる
見た目では判断しづらい瓦の種類をしっかり診断してくれるため、安心して任せられます。
●専用の塗料・工程で施工してくれる
モニエル瓦など特殊な素材には、適切な下塗り材や施工方法が不可欠です。
●屋根全体の劣化具合を総合的にチェックしてくれる
瓦だけでなく、下地や雨樋、漆喰などの関連部分まで確認・提案してくれます。
相見積もりや施工実績の確認、保証内容のチェックなど、信頼できる業者選びも重要です。
「塗らなくてもよい瓦に塗装をすすめられた」などのトラブルもあるため、納得できる説明をしてくれる業者を選びましょう。
まとめ|瓦の塗装は素材に応じて正しい判断を
瓦屋根の塗装は、「どの瓦なのか」を正確に見極めた上で、必要なメンテナンスを行うことが重要です。
日本瓦は基本的に塗装不要ですが、セメント瓦やモニエル瓦は定期的な塗装が欠かせません。
屋根は建物を守る重要な部分。
誤った知識で無駄なコストや劣化を招かないよう、専門業者としっかり相談しながら、正しいメンテナンスを心がけましょう。
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