冬に雨樋が曲がる原因とその対策|雪害から住宅を守るための予防と修理方法
2025年4月22日更新
冬になると、積雪や寒さによって雨樋(あまどい)に思わぬダメージが生じることがあります。
特に「雨樋が曲がった」「垂れ下がってきた」といったトラブルは、雪国や寒冷地で多く発生します。
この記事では、冬の時期に雨樋が曲がってしまう原因、適切な雪害対策、そして被害を受けた際の修理方法について、具体的に解説します。
住宅を守るために、冬本番前の準備や早めの対応がカギとなります。
なぜ冬に雨樋が曲がるのか?|積雪・氷・落雪など複数の要因が複雑に絡む
冬に雨樋が曲がる原因は、主に自然現象によるものです。
積雪や寒暖差、風による衝撃などが複合的に作用し、雨樋に過度な負荷がかかってしまいます。
湿った雪の重さが想像以上に重く、長時間の負荷で雨樋が徐々に変形
雪は見た目以上に重く、特に湿った雪は1立方メートルあたり数百キログラムにもなることがあります。
その重みが長時間にわたり雨樋に乗ることで、徐々に曲がってしまうのです。
昼に溶けた雪が夜間に再凍結し、氷の重みと体積でさらに圧力が加わる
一度溶けた雪が夜間に再び凍ることで、雨樋の内部や端部に氷の塊が形成されます。
氷は雪よりも密度が高いため、より強い圧力がかかります。これが繰り返されることで、変形だけでなく破損にもつながります。
屋根からの落雪や風による飛来物が雨樋に直撃するケースも
屋根に積もった雪が一気に滑り落ちる「落雪」も大きな原因です。
重みと勢いがあるため、雨樋を瞬間的に破損させてしまいます。
また、強風によって飛んできた枝や瓦が当たることで、雨樋が歪むこともあります。
雨樋を雪害から守るための4つの対策|事前準備で冬の被害を最小限に
冬の雨樋トラブルを未然に防ぐためには、あらかじめ対策を講じておくことが大切です。
以下のような方法で、雪や氷によるダメージを軽減することが可能です。
1. 定期的な雪の除去を行う
●樋や屋根に積もった雪をこまめに取り除くことで、重みの蓄積を防げます。
●専用のスノーブラシや除雪用の道具を使用するのが安全です。屋根から落ちそうな雪の下に人がいないことを確認しましょう。
2. 雪止め金具を設置する
●屋根からの落雪を防止するための金具です。雨樋の真上に取り付けることで、雪が直接当たるのを防ぎます。
●雪国の新築住宅には標準で付いていることも多いですが、後付けも可能です。
3. 雨樋の清掃を雪が降る前に済ませておく
●雨樋にゴミや落ち葉が詰まっていると、雪解け水が流れず、内部で再凍結しやすくなります。
●秋の終わり頃に清掃しておくことで、通水性が確保され、氷の蓄積を防げます。
4. 雨樋の素材・構造を見直す
●雪の重みに耐えられる強度の高い素材(ステンレスや硬質塩化ビニルなど)を選ぶことで、変形のリスクを減らせます。
●勾配や支持金具の間隔も、積雪地仕様にしておくと安心です。
雨樋が曲がってしまった場合の修理方法|状況に応じた適切な対応が重要
万が一雨樋が曲がってしまった場合は、状態に応じた修理や交換が必要になります。
放置すると被害が拡大する恐れがあるため、早めの対処を心がけましょう。
曲がりの程度を確認し、部分補修か交換かを見極める
●軽度の曲がりであれば、支え金具の再調整や一部の部材交換で対応できます。
●ひび割れや破損を伴う場合は、部分的な交換や全体の入れ替えが必要です。
一部取り外して形を整えるか、新しい雨樋に交換する
●変形部分を一度取り外して、曲がりを修正する方法もありますが、耐久性が下がる恐れがあります。
●再発防止のためには、強度のある新しい雨樋への交換がおすすめです。
冬の気象条件に耐えられる製品を選ぶことが再発防止のカギ
●修理や交換の際には、耐寒・耐雪に強い製品を選ぶことが重要です。
●特に、雪の多い地域では、積雪対応モデルを選ぶと長持ちします。
雨樋の曲がりを放置するとどうなる?|見た目の悪化以上に深刻なダメージに
「少し曲がっているだけだから」と放置していると、雨樋が果たす役割が失われ、次のようなリスクが生じます。
●雨水がうまく流れず、外壁や基礎に浸水する
曲がった部分に水が溜まり、雨漏りの原因になります。
特に基礎部分に水が溜まると、構造材の腐食が進む恐れがあります。
●雨樋そのものがさらに破損し、修理費用が増加
雨樋は一部が歪むと、他の部分にも応力がかかり、連鎖的に破損するリスクが高まります。
●見た目が悪くなり、住宅全体の印象が損なわれる
外から見たときに、雨樋が歪んでいると古びた印象を与えてしまいます。
将来的に売却を考えている方にとってもマイナス評価につながる可能性があります。
まとめ|冬の雨樋対策は早めの準備とこまめなチェックが重要
冬に雨樋が曲がってしまうのは、雪や氷、風による自然の力が原因です。
しかし、事前に対策を講じ、こまめなチェックを行えば、多くのトラブルは未然に防げます。
特に、雪国や寒冷地では、雪止めの設置や素材の見直しが大きな効果を発揮します。
もし曲がりや破損が起きてしまった場合でも、早めに対応することで大きな被害を防げます。
放置せず、信頼できる専門業者に相談して、住宅の安全と快適さを守りましょう。
長野の屋根工事・雨漏り修理・外壁塗装専門店
【しろくまペイント】
https://naganoshitosou.com/
住所:長野県長野市若里1丁目27−2
お問い合わせ窓口:0120-460-461
(8:00~18:00 土日祝も営業中)
対応エリア:長野県長野市・千曲市・須坂市・中野市・大町市・上田市、他
★ 長野のお客様の施工実績多数掲載!
長野の屋根工事の施工実績 https://naganoshitosou.com/case/
雨漏り修理はコチラ https://naganoshitosou.com/amamori/
外壁屋根無料診断はコチラ https://naganoshitosou.com/inspection/
➡ どんなご質問でもお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせ https://naganoshitosou.com/contact/