一軒家の屋根の寿命は何年?屋根材別の耐用年数と長持ちさせるコツを解説

2025年4月2日更新

一軒家を所有する上で見落とされがちなのが「屋根の寿命」。
外壁は目につきやすいため注意が向きますが、屋根は見えにくいため、気づいた時には劣化が深刻化していることも。
この記事では、屋根材ごとの耐用年数とメンテナンスの重要性、長持ちさせるための具体的なポイントまで徹底的に解説します。

屋根の寿命は何で決まる?

屋根の寿命を決める要因は多岐にわたりますが、最も大きく影響するのが「屋根材の種類」と「立地条件(気候)」です。例えば、塩害を受けやすい海沿いの家と内陸の家では、同じ屋根材でも劣化スピードが異なります。さらに、直射日光・雨風・積雪・風通しなども大きく関わります。

【要因別】屋根の寿命に影響する主な条件

要因 内容と補足
屋根材の種類 耐久性は素材によって大きく異なる。瓦は寿命が長く、トタンは短め。
紫外線 紫外線による熱膨張・収縮で屋根材の劣化が進む。特にスレート系に影響大。
雨・湿気 防水性能が低下すると雨漏りの原因に。日本瓦でも漆喰の劣化が問題となる。
施工方法・工事品質 初期施工の精度が低いと、寿命より前にトラブルが発生することもある。
定期メンテナンス 適切なタイミングで塗装・補修することで、寿命を10年以上延ばせる可能性も。

【一覧表で比較】屋根材ごとの寿命と特徴を徹底解説

屋根の寿命は、素材によって10年から60年以上と幅があります。ここでは、戸建てでよく使われる屋根材の耐用年数と特徴・メンテナンス性をまとめた表をご覧ください。

屋根材の種類 寿命の目安 特徴と補足説明
スレート(カラーベスト) 10~35年 軽量でコスパが良く普及率が高いが、紫外線や雨に弱く定期塗装が必要。
日本瓦(和瓦) 30~60年 非常に長寿命。地震に備えた固定が必要。漆喰や下地の点検がカギ。
セメント瓦 20~40年 見た目は瓦だが中身はセメント。定期塗装で防水性を保つことが重要。
ガルバリウム鋼板 20~40年 軽量かつ耐久性もある。サビや腐食を防ぐための塗装メンテナンスが必須。
トタン屋根 10~20年 安価だがサビやすく、近年はガルバに置き換えられつつある。
銅板 60年以上 高級感があり、経年で味わいが増す。メンテナンスは少ないが価格が高い。
粘土瓦(陶器瓦、いぶし瓦) 50年以上 通気性・断熱性に優れ、見た目も美しいが重さがデメリット。

どんな人にどの屋根材が向いているか?

  • 初期コストを抑えたい人 → スレートやトタン

  • 長く安心して住みたい人 → 和瓦や粘土瓦

  • 軽量化と性能のバランスを求める人 → ガルバリウム鋼板

屋根の寿命が近づいた時に出る「サイン」に要注意!

屋根の劣化は放置すると雨漏りなどの深刻な被害につながります。
実は、屋根の劣化は見た目以上に静かに、そして確実に進行しています。

初期の小さなサインを見逃すと、雨漏り、カビ、構造材の腐食…家全体の寿命を縮める最悪の結果に。

特に、以下のような「劣化サイン」が見られたら、早めの対応が必要です。

代表的な屋根の劣化サイン一覧と補足説明

屋根材の割れや欠け

よく見ると、屋根の一部が欠けていたり、割れていたりしませんか?

この状態、まさに“屋根裏に通じる穴”のようなもの。

強風や台風、地震などが原因で屋根材がもろくなり、割れたまま放置すると、「そこから雨水がダイレクトに浸入」下地材を腐らせ、数十万円規模の修繕が必要になるケースも…。

苔・カビの発生

屋根の隅や北側に、苔やカビがモワッと広がっていませんか?

これは、防水性能が落ちて、屋根が水分を含みやすい状態になっている証拠。

このままにしておくと、水を含んだ屋根材が劣化しやすくなり、内部まで腐食が進行。
最終的には雨漏り→クロス剥がれ→シロアリの餌場に…。

塗装の剥がれ・色あせ

屋根の色が薄くなった、白っぽく粉をふいている。
そんな状態なら、塗膜が完全に劣化しています。

塗装は屋根を紫外線・雨風から守る「バリア」。
それが剥がれてしまえば、屋根材はむき出しになり、直にダメージを受けてどんどん傷んでいきます。

雨漏りの発生

天井にシミが出る場合、内部まで傷んでいる可能性大。
もし、天井や壁に薄茶色のシミができていたら、それはただの汚れではありません。

すでに雨水が天井裏まで侵入し、構造体や断熱材が濡れている状態。

このまま放置すると、カビが繁殖して健康被害につながったり、柱や梁が腐って家の強度が落ちてしまうことも…。

屋根の反り・浮き

固定力の低下や下地の劣化が進行している兆候。
屋根の一部がふわっと持ち上がっている、浮いているように見える…

それは、下地の劣化や釘の緩みなどで屋根材の固定力が低下している状態。

このまま強風や台風が来れば、屋根材が一枚まるごと飛んでしまう危険も!
二次被害やご近所トラブルにもつながりかねません。

寿命が来た屋根は「葺き替え」「重ね葺き」「補修」で対応

屋根の寿命が来たらどうすべきか?費用や家の状況に応じて、以下のような3つの選択肢があります。

屋根リフォームの選択肢とそれぞれの特徴

工法 内容 向いているケース
葺き替え 既存屋根を撤去して新しい屋根材を施工 野地板や防水層も劣化している場合
重ね葺き(カバー工法) 既存屋根の上から新しい屋根材をかぶせる 野地板や防水層が比較的健全な場合
部分補修 一部だけ補修 劣化が局所的で予算を抑えたい場合

屋根の寿命を延ばすためのメンテナンスポイントとは?

寿命を迎える前にしっかりとしたメンテナンスをしておくことで、結果的に家の資産価値も維持できます。
ここでは具体的な方法をご紹介します。

長持ちさせるために定期的にやっておきたいこと

  • 塗装の定期施工(10年目安):スレート・セメント系は塗膜が命。色あせや剥がれ前に塗装を。

  • 雨漏りの早期対策:天井のシミやカビ臭があれば早めの調査と補修を。

  • 漆喰や釘の点検(瓦屋根):漆喰の割れや抜けた釘は、風で飛ばされる危険あり。

  • 屋根点検(5年に1回程度):業者によるプロの目での点検が安心。

まとめ|屋根の寿命を知って、トラブル前に備えよう

屋根の寿命は、家を守る「傘」として非常に重要な情報です。屋根材ごとの特徴と耐久性を把握したうえで、定期的なメンテナンスと点検を習慣化することが、住まいの寿命を大きく延ばすコツです。

最後にポイントをまとめます。

屋根の寿命対策まとめ

  • 屋根材ごとに寿命は異なり、最短10年~最長60年。

  • 寿命を延ばすには、塗装・点検・補修を怠らないことが重要。

  • 劣化サインに早く気づけば、大掛かりな工事を回避できることも。

  • 雨漏りや内部腐食が出る前に、5~10年ごとの定期点検を。

 


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どこが悪いの?どんな工事をするの?ちゃんとした会社なのかな?点検・見積もりだけでもいいの?強引な営業はされたくないしなぁ

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保有資格一覧

  • 一級建築施工管理技士
  • 二級建築施工管理技士
  • 二級建築士
  • 一級塗装技能士
  • 二級塗装技能士
  • 外壁劣化診断士
  • 職長・安全衛生責任者
  • 有機溶剤作業主任者
  • 高所作業車技能講習終了
  • 足場の組立作業責任者
  • 安全衛生教育修了
  • 他、多数

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