下地処理とは?
外壁塗装は、単に古くなった外壁の上から塗料を塗って終わり、というわけではありません。
外壁は常に風雨にさらされています。ですから、当然汚れもついていますし、外壁自体も傷んでいる可能性があるのです。
それらを無視して上から塗料を塗ってしまえば、すぐに落剝(らくはく)してしまうでしょう。
女性のお化粧をイメージしてみてください。洗顔も保湿もせず、荒れた肌に、いくらいいファンデーションを塗っても、化粧ノリは悪く、健康的に美しくないのと同じことなのです。
見積もりに下地処理が
入ってなければ要注意
あなたが取った外壁塗装、屋根塗装の見積もりに、下地処理の費用は入っていますか?
建坪だけで、詳細を見ないで見積もりをすると、必要だとされる工事が後から追加されて最終的な支払額が上がってしまったり、下地処理に手を抜かれてしまい、数年後に塗装の剥がれや雨漏りが起きたりと、後悔することになります。
どのような素晴らしい効果を謳っている塗装であったとしても、見積時には「下地処理について説明してください」と言うことが大切です。
塗装の下塗り前の下地処理の工程
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01
高圧洗浄
屋根や外壁には、風雨や周囲の排気によって付着した汚れのほかに、日照の影響で発生した苔や藻、カビなどが発生している場合があります。
これらの汚れや不純物を、高圧洗浄機を使って除去していきます。
この作業をしっかり行わないと、塗料の密着性が悪くなり、塗料の性能が十分に発揮されなくなってしまいます。 -
02
養生
塗装工事の養生も実は重要です。養生は、塗装してはいけないところをビニールで覆うのですが、これがきれいに張れないと、境目が雑=仕上がりが雑になるのです。
また、家の養生のほかに、駐車場の車をカバーで覆ったり、足場の幕も重要です。こういったところにまで細心の注意を払えるかどうかも重要なポイントになります。 -
03
ひび割れ補修
外壁のひび割れ補修には、ひび割れの程度によって様々な方法があります。
写真は小さいなひび割れに対して、防水補強材を刷毛で埋め込む補修方法の様子です。補強材乾燥後にサンドペーパー等で研磨して表面状態を平滑にしてから塗装をすることで、補修跡が目立たないように仕上げます。
ひび割れが大きい場合には、ひび割れ箇所をカッターで切って拡げ、そこにコーキング材を充填してひび割れを埋める方法もあります。
お住まいの状況により適切な補修方法があります。 -
04
シーリング工事
シーリングは亀裂などの劣化が起こりやすく、これを放置すると雨水などが亀裂から建物内部に浸入し、構造体を腐らせる原因になるので、しっかり補修をします。
まずは、亀裂などが入って劣化してしまった古いシーリングを撤去します。
次に、作業箇所以外を汚さないようにマスキングをしてからプライマーを塗布します。
プライマーとは素地に直接塗布する下塗材のことで、素地と塗料の密着性を高める効果があります。ここでは、新しいシーリングが剥がれにくくするためにプライマーを刷毛で塗布します。
目地に新しいシーリング材を充填します。
その後、充填した部分をヘラでしっかり押さえ込んで均していきます。
これは単に均すだけではなく、内部に空洞ができてシーリングが剥がれないようにするためでもあります。
最後に、マスキングテープを剥がして完成です! -
05
鉄部(バルコニーの手すりなど)のサビ補修
バルコニーの手すりや折板の金属部分など、鉄で出来ている部位にはサビが発生していることがあります。
その場合は、まずペーパーや電動工具を使って錆びている箇所を研磨し、しっかりサビを落とします。手間のかかる作業ですが、ここを丁寧に行わないとサビが再発生する可能性があります。サビを落としたあとは錆止め材を塗ります。 -
06
棟板金・釘打ち・コーキング
屋根の頂点の尖っている部分に被せる板金を棟板金といいます。
棟板金を固定する釘は、風雨や劣化の影響で時間が経つと抜けたり、浮いたりしてきてしまうことが多くあります。
当店では抜けにくいビスををしっかり打ち直し、ビスの頭をコーキングで埋めることにより、再度釘が浮いてきてしまうことを防ぐ対応を行なっています。
棟は水分が浸入しやすい箇所なので、十分に固定がされていないと雨漏りの原因になる恐れがあります。