寒冷地で後悔しない屋根の選び方とおすすめの屋根デザイン

2023年2月7日更新

寒い地域では、冬場に雪が大量に降り積もることが多く、屋根にかかる負担は想像以上に大きくなります。
屋根に積もった雪の重さで建物にダメージが及んだり、雪下ろしの作業中に事故が起きたり、また落雪により近隣や通行人に被害が及ぶ危険性もあるなど、雪に関するさまざまな課題があるのです。
そこで本記事では、寒い地域に適した屋根のタイプを分かりやすく比較し、それぞれの特徴やメリット・デメリット、そしておすすめできるポイントなどを徹底解説します。
自宅を新築・リフォームする際に押さえておくと役立つ情報を盛り込みましたので、寒冷地にお住まいの方はぜひ参考にしてみてください。

寒い地域の屋根選びが重要な理由

寒い地域の屋根選びは、雪が降らない地域よりもはるかに注意が必要です。
なぜなら、積雪や凍結といった自然条件が建物の耐久性や安全性を左右するからです。
例えば、屋根に大量の雪が積もると家全体の荷重が増え、耐震性にも影響を及ぼします。
また、雪下ろしの作業そのものが危険と隣り合わせであり、高所での作業は滑落事故のリスクが高まる要因にもなります。
他にも、屋根から落ちた雪が近隣とのトラブルの原因になったり、落雪で車やカーポートを破損させたりと、雪の扱いを誤ると思わぬ損害が発生しかねません。

加えて、寒い地域では氷点下になる期間が長く、雪が解けきらないまま積み上がり、大きな塊になってしまうケースも珍しくありません。融雪排水の仕組みがしっかり整備されていないと、屋根の表面や雨どいに水分が残り凍結し、つららができることも多くなります。
つららは美しい反面、重みが増すと落下時に窓ガラスを割ったり、人やモノに当たって大きな事故につながる恐れがあります。
そのため、屋根の形状や素材を適切に選ぶことで、雪対策がしやすい住まいを実現することが非常に重要なのです。

寒冷地で採用されやすい屋根の種類を比較

下記の表では、寒い地域でよく見られる屋根の種類を一覧にしました。
各屋根タイプの特徴をまとめてありますので、まずは概要を把握してみてください。

屋根の種類 主な素材・構造 特徴 メリット デメリット 向いている人
平らな屋根(無落雪) スノーダクト式、フラットルーフ式など 屋根の上で雪を溶かして排水し、雪を落とさない設計 雪下ろしの手間を大幅に減らせる
デザイン性が高くモダンな外観になる
つららができやすい
融雪設備が必要になる場合がある
雪下ろしの時間や労力を極力減らしたい人
現代的な外観にこだわりたい人
金属屋根 ガルバリウム鋼板、トタンなど 金属素材で雪を滑り落としやすく、軽量かつ耐久性が高い リフォーム時の負担が少ない
雪下ろし作業が比較的容易
雨音や雪の落下音が響きやすい
断熱性で劣る場合がある
軽量素材で家を長持ちさせたい人
雪かきのしやすさを重視する人
急勾配の屋根 勾配が大きい形状(傾斜が急) 雪が自然に滑り落ちやすい傾斜で、雪下ろしの手間を最小限に抑えられる 大雪でも積もりにくい
重い雪による建物の負担を減らしやすい
雪が一気に落ちるリスク
落雪対策(雪止め金具など)が必要
落雪で近隣の迷惑になりにくい対策が取れる人
大雪地域でも手間を減らしたい人
瓦屋根 主に陶器瓦(石州瓦など) 日本海沿岸の豪雪地帯でも使用されることが多く、塩害に強い種類もある 伝統的な外観で耐久性が高い
高温で焼き上げた石州瓦は寒さや塩害にも強い
素材が重い分、住宅構造を強化する必要がある
施工費用が高くなる場合がある
伝統的な和風建築を好む人
屋根材にしっかりした耐久性を求める人

平らな屋根(無落雪屋根)の特徴と魅力

平らな屋根(フラットルーフ)は、一般的に「無落雪屋根」とも呼ばれ、寒い地域では雪を落とさずに溶かして排水する仕組みを備えています。
例えば、スノーダクト式やフラットルーフ式など、屋根勾配をほとんど設けない設計にし、屋根表面で融雪させながら排水するのが最大の特徴です。
雪がたくさん積もるとその重みで家屋に負担がかかりそうに思われがちですが、適切な施工と融雪設備を組み合わせることで、屋根に雪が大量に残らないよう管理できます。
また、無落雪屋根は雪下ろしがほぼ不要になるため、作業時の転落事故のリスクや体力的な負担を大幅に軽減できる点が大きな魅力です。屋根がフラットでスタイリッシュな見た目を実現しやすいため、近年はデザイン面の理由からも選ばれることが増えています。
雪対策と外観の両立を考える方にとって、無落雪屋根は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

平らな屋根のメリット

平らな屋根(無落雪屋根)の最大のメリットは、何といっても雪下ろし作業の負担を軽減できることです。
特に高齢の方や、仕事・家事で忙しい方にとって、冬の雪下ろしは大変な重労働になります。
無落雪屋根を採用しておけば、基本的に雪を落とす必要がなく、屋根の上で自然に雪を溶かして排水できるため、危険な雪下ろしから解放されやすいです。
また、屋根が平らなため、今風のモダンな建築デザインに仕上げやすいのも魅力のひとつです。
外観にこだわりたい方や、シンプルで洗練されたフォルムを好む方にとっては、雪対策をしながらスタイリッシュさも得られる点が大きなメリットとなります。
また、一般的に勾配がない分、建物の高さや構造を有効に活用できる場合もあり、小屋裏のスペースを広く取れるケースがあるなど、空間設計の自由度も高まります。

  • 雪下ろし不要

    雪を屋根上で融雪・排水する仕組みなので、重労働から解放されやすいです。高所作業リスクを減らせるため、安全性も向上します。

  • デザイン性が高い

    平らな形状ゆえに、モダンかつシンプルな外観を演出しやすいです。個性的な住まいを求める方にも適しています。

  • 小屋裏活用がしやすい

    勾配が少ないため、室内の天井高や小屋裏スペースの活用がしやすくなることもあります。

平らな屋根のデメリット

一方、平らな屋根にはいくつかの注意点も存在します。
まず、融雪設備が不十分だったり、排水経路が詰まりやすい構造の場合、屋根に水がたまりやすくなり、つららの発生や漏水のリスクが高まる恐れがあります。特に排水溝が詰まると雨水が逆流して室内に浸水することもあるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
また、雪を屋根上で溶かすために電気ヒーターや温水パイプなどを導入する場合、どうしても光熱費や設備維持費がかかってしまいます。初期投資がかさむだけでなく、毎月の光熱費も考慮する必要がある点はデメリットと言えるでしょう。
また、表面的には雪が無くとも屋根裏に結露が生じやすいケースもあり、適切な断熱・通気対策が必須となります。
これらを踏まえて、無落雪屋根を選ぶ際は施工会社の信頼度や、排水・断熱設計がしっかりしているかを確認することが重要です。

  • 融雪設備が必要

    電気ヒーターや温水パイプなど、屋根上の雪を溶かすための設備導入が要ることがあります。初期費用や光熱費がかかる点に注意しましょう。

  • つららができやすい

    溶けた雪が屋根端で冷やされ、つららになる可能性があります。落下時に危険を伴うので対策が欠かせません。

  • 排水トラブルのリスク

    排水経路が詰まると水はけが悪くなり、屋根に水が残ることで漏水などの被害が生じやすいです。定期的に点検が必要です。

金属屋根の特徴と魅力

金属屋根はガルバリウム鋼板やトタンなどの金属素材を用いた屋根で、寒い地域においては積もった雪が滑り落ちやすいというメリットから広く採用されています。
金属は熱伝導率が高く、日差しや室内からの熱で比較的早く雪が解け始めることも多いため、屋根に雪が長く留まらない点が特徴です。
また、金属屋根のなかでもガルバリウム鋼板は耐久性に優れているうえに錆びにくく、軽量で建物への負担を抑えられることから、雪国でリフォームを検討する際に人気の高い素材となっています。
他の素材と比較して施工期間が短く済むことが多い点も魅力の一つです。
大規模なリフォームや建て替えを避けたい方は、金属屋根への葺き替えを検討してみると良いでしょう。
ただし、金属は雨音や雪が滑り落ちる音が響きやすいという面もあるため、生活環境への影響を気にする方は断熱材や遮音材の追加施工を考慮する必要があります。

金属屋根のメリット

金属屋根はその軽量性と施工のしやすさが大きなメリットとして挙げられます。屋根材が軽いと建物の構造への負担が減り、特に地震が多い地域や雪の重量が加わるエリアでは耐震性の向上につながります。また、加工しやすい金属素材を使うことで施工日数が短縮されるため、リフォーム工事に伴う住民のストレスを軽減できるのも利点のひとつです。さらに、ガルバリウム鋼板などの素材を選べば錆びにくく耐久性も高いため、長期的な維持管理がしやすい点も見逃せません。雪が多い地域で「定期的に雪下ろしをするのは大変だけど、屋根を軽くして負担を減らしたい」という方には、金属屋根は非常に魅力的な選択となるでしょう。

  • 軽量で耐震性アップ

    重い雪が積もっても屋根自体が軽量なので、建物構造への負担を軽減しやすく、耐震性を確保しやすいです。

  • 施工が比較的簡単

    加工しやすい金属材は、現場での作業量を削減でき、工期も短縮できる可能性があります。

  • 錆びにくく耐久性が高い

    ガルバリウム鋼板は特に錆びにくく、メンテナンスサイクルを延ばしやすいのが大きなメリットです。

金属屋根のデメリット

一方で、金属屋根には生活環境に影響する面も存在します。
特に気になるのが、雨音や雪が滑り落ちる音の大きさです。
金属素材は音を反響しやすい性質があるため、対策を行わないと室内に響く音が不快に感じられるかもしれません。
防音性能や断熱性能を高めるために、下地に遮音シートや断熱材を追加する必要がある場合も多く、工事費や工期が増える要因となります。
また、金属部分が部分的に損傷した場合、そこから錆びが広がるリスクがあるため、定期的な点検と細かなメンテナンスが必要です。
雪下ろしをしやすい一方で、大量の雪が一気に滑り落ちると近隣に迷惑をかけることもあるため、落雪防止の設備や雪止め金具の設置など、雪対策をしっかり考慮しておくことが大切です。

  • 雨音・落雪音の問題

    金属は音が反響しやすく、雨や雪が落ちる音が大きく感じられます。生活環境への影響を考慮しましょう。

  • 部分的な錆びのリスク

    金属である以上、傷がついた場所から腐食が進む可能性があります。早めの補修が不可欠です。

  • 落雪による周囲への影響

    雪が一気に滑り落ちることも多く、近隣への迷惑や自動車の破損などのリスクがあります。雪止め金具などで対策を。

急勾配の屋根の特徴と魅力

急勾配の屋根は、読んで字のごとく屋根の傾斜が急になっている形状を指し、降り積もった雪が自然に滑り落ちやすい点が最大の特徴です。
寒い地域、とりわけ大雪が降る地域では、屋根に雪がどんどん積もってしまうと住宅構造に大きな負荷がかかり、定期的な雪下ろしが必要となります。
しかし、急勾配屋根なら重い雪がスムーズに滑り落ちるため、雪下ろしの回数や手間を減らせる可能性が高くなります。
積雪に悩まされる地域の古い民家を見ると、昔ながらの茅葺屋根などでも勾配を急にして雪を落としやすくしている例が多く、歴史的にも理にかなった手法と言えるでしょう。
ただし、雪が滑り落ちる地点を考慮せずに設計すると、近隣トラブルや通行の妨げになるケースがあるため、落雪防止や雪を受け止めるスペースを確保するなどの工夫が必要です。

急勾配屋根のメリット

急勾配屋根は雪が積もりにくいという点で、寒い地域の住まいにおけるメンテナンス負担を大幅に減らす可能性を秘めています。勾配が急になればなるほど、雪は重力によって滑り落ちやすく、屋根に残る量が少なくなるため、結果的に雪下ろしの頻度を抑えられます。雪が多く降るエリアでは、屋根に雪がずっしり積もると建物に過度な荷重がかかり、耐震性や耐久性の面で大きなリスクとなりますが、急勾配屋根の場合はこのリスクを軽減できる点が大きな強みです。また、屋根裏のスペースを屋根の形状に沿って活用できることもあり、ロフトや収納として有効活用する設計も可能です。近年では、和風建築のみならず、洋風のシャープなデザインにもマッチする急勾配の屋根が増えており、機能性と外観を両立しやすい点もメリットと言えるでしょう。

  • 雪下ろしの手間軽減

    雪が自然に滑り落ちるため、大量の雪が残りにくく、屋根の定期的なメンテナンスがしやすいです。

  • 建物への荷重軽減

    雪の重さが原因で生じる住宅構造への負担を減らすことができ、耐震性・耐久性の面でも有利です。

  • デザインの多様性

    古民家風から現代的なスタイルまで、急勾配の屋根は幅広いデザインで採用されており、個性的な外観を演出できます。

急勾配屋根のデメリット

急勾配屋根には、雪が滑り落ちることで起こり得るトラブルや施工の難しさといったデメリットもあります。
まず、急斜面ゆえに屋根の施工やメンテナンスが難しく、工期や施工費が高くなる傾向があります。
足場をしっかり組む必要があるため、工事中の安全対策も含めてコストがかさみやすいのです。
また、雪が一気に落下するため、落雪が道路や隣家に被害を及ぼすリスクを考慮しなければなりません。
雪止め金具や落雪防止のフェンスなどを設置することで対策は可能ですが、その分追加費用が必要になります。
急勾配の屋根は内部空間の形状が複雑になりがちで、天井や小屋裏を活用する際に設計の自由度が制限される場合もあります。
よって、急勾配屋根を選ぶ際には施工会社と十分に相談し、雪対策やコスト面、デザイン面をトータルで考えることが大切です。

  • 施工コストが上がる

    傾斜が急で作業が難しくなるため、足場の組み立てや安全対策にコストがかかりやすいです。

  • 落雪トラブルの可能性

    雪が勢いよく落ちるので、近隣や車などへの被害を防ぐために雪止め対策が不可欠となります。

  • 室内空間設計に影響

    屋根勾配の影響で天井の形が複雑になり、空間デザインの制約が増える場合があります。

瓦屋根の特徴と魅力

瓦屋根は古くから日本の住宅に採用されてきた伝統的な屋根材で、寒い地域でも石州瓦など高温で焼き上げられた瓦が使用されることがあります。石州瓦は含まれる水分量が少なく、凍害に強いとされるため、北陸地方などの日本海沿岸部や積雪の多い地域でも人気が高い素材です。さらに、塩害にも強い特性を持ち合わせているため、海風が吹き付ける地域でも比較的安心して使えます。日本家屋特有の風情ある外観が生まれるため、和風住宅や古民家風の建築を好む方にとっては魅力的な選択肢でしょう。また、瓦自体の厚みや構造によって断熱性が高いという意見もあり、冬だけでなく夏の暑さ対策にも有用といわれています。屋根リフォームで瓦屋根を採用するケースも少なくありませんが、素材が重いため、建物全体の構造強化や地盤の安定性を検討する必要があります。

瓦屋根のメリット

瓦屋根のメリットは何といってもその耐久性の高さと、和風建築ならではの風情ある外観です。
特に石州瓦などは高温で焼成されており、水分含有量が非常に少ないため、寒さや凍結によるひび割れを起こしにくいのが魅力です。
日本海側のように積雪量が多く、かつ塩害が発生しやすい地域でも長持ちしやすく、結果的に屋根の張り替えサイクルが長くなる傾向があります。
また、瓦自体の重量があることはデメリットにもなり得ますが、そのぶん外気の影響を受けにくいため、断熱・遮音効果が期待できる点も見逃せません。
長い目で見ると、重厚感と安定感を兼ね備えた瓦屋根は、寒冷地でも十分に選択肢に入る屋根材と言えるでしょう。

  • 耐久性が高い

    焼成温度が高い石州瓦などは寒さに強く、塩害の可能性が高い沿岸部でも使用しやすいです。

  • 断熱・遮音性に優れる

    瓦自体が厚みを持ち、外気や降雨音を遮断する効果があるため、家の中で快適な環境を保ちやすいです。

  • 風情ある外観

    日本伝統の落ち着きや趣があり、和風建築や古民家風の住宅にぴったり合うデザインを実現できます。

瓦屋根のデメリット

重厚感のある瓦屋根ですが、重量があるぶん住宅の構造に大きな負担がかかるため、新築時から瓦屋根を前提とした設計でない場合、リフォームで瓦屋根に変更するときは補強工事が必要になるケースがほとんどです。
地震などの揺れに対しても屋根の重量が増す分、耐震設計や耐久性をしっかり考慮しないと、倒壊のリスクが高まる恐れもあります。
また、施工コストが比較的高く、瓦の割れやズレを防ぐための定期的な点検・メンテナンスも必須です。
雪国の場合は特に、積雪時の瓦のズレをチェックしたり、落雪のリスクを見越した対策を講じたりする必要があります。
加工の自由度が低い分、急勾配や複雑な形状の屋根には採用が難しい場合もあるでしょう。
伝統的な風合いを重視しつつ、補強やメンテナンスにかかる予算と手間をしっかり見積もることが大切です。

  • 屋根の重量が増す

    瓦は重いため、建物全体の構造補強が必要になるケースが多く、耐震性への配慮が不可欠です。

  • 施工・メンテナンスコストが高い

    材料費や職人技術料が上乗せされやすく、修繕時の点検や補修も定期的に行う必要があります。

  • 勾配やデザインの制限

    複雑な屋根形状に対応しづらく、急勾配の場合は施工技術が求められるなど、設計の自由度が下がる面もあります。

寒い地域の屋根リフォーム費用と注意点

寒い地域で屋根リフォームを行う際は、屋根材の価格だけでなく、融雪設備の導入費用や、建物の構造補強費用などをトータルで考える必要があります。
例えば、無落雪屋根にリフォームする場合には、ヒーターや温水パイプを使って雪を融かす設備の導入が必要になり、その分の光熱費やメンテナンス費が毎年かかることを想定しなければなりません。
また、急勾配の屋根に造り替える場合は、大掛かりな施工と足場が必要になることが多く、工期や施工費のアップが避けられないでしょう。金属屋根へのリフォームであれば、比較的安価かつ工期が短い傾向にあるものの、断熱材や防音材を追加する際にはコストがかさむ場合もあります。
リフォームの際には既存の屋根材の撤去費用や廃材処理費も発生するため、見積もりの段階でしっかりと確認しておくことが大切です。
雪国特有の落雪被害や凍結トラブルを防止するための細かな対策費用も見逃せないポイントですので、最終的には「建物の耐久性を高められる屋根材かどうか」「メンテナンス頻度やコストが適切かどうか」を総合的に判断し、無理のない予算計画を立てましょう。

  • 融雪設備の導入費用

    電気ヒーターや温水パイプの工事費に加え、毎年の光熱費やメンテナンス費を考慮する必要があります。

  • 構造補強費用

    瓦屋根への変更や屋根形状の変更など、重量や勾配によっては建物の構造強化が必要となり、追加費がかさむ場合があります。

  • 既存屋根の撤去費用

    古い屋根材の撤去・廃材処分費も見積りに含まれるため、予算オーバーを防ぐために事前確認を忘れないようにしましょう。

  • 落雪対策費用

    急勾配屋根や金属屋根では雪止め金具や防雪フェンスなどを設置する必要があり、追加のコストがかかることも多いです。

まとめ

寒い地域の屋根は、単に「雪を落としやすいかどうか」という点だけでなく、建物の構造や周囲の環境、安全性やデザイン性など、多角的な観点で選ぶことが重要です。
平らな屋根であれば無落雪対策を徹底でき、雪下ろしの手間を省ける反面、融雪設備のメンテナンスやつらら対策が必要になります。
金属屋根は軽量・高耐久で施工期間も比較的短いため、リフォームに適していますが、雨音や雪の落下音の問題もあるでしょう。
急勾配の屋根は雪が滑り落ちやすく、積雪の重みから建物を守りやすい一方で、落雪トラブルへの注意が欠かせません。
瓦屋根は耐久性に優れ、風情ある外観を保てますが、重量があるため構造補強や施工コストの面でハードルが上がる場合もあります。

最適な屋根を選ぶためには、地域ごとの積雪量や気候条件、建物の構造やライフスタイル、そして予算を踏まえて検討し、信頼できる施工会社と相談しながら決めることが大切です。
特に雪国では、落雪や凍結、屋根の排水が不十分による屋根トラブルなど、地域特有のリスクに備えなければなりません。
屋根材や形状選びだけでなく、落雪防止の設備や融雪システムの導入、さらには定期的な点検・メンテナンスの体制まで総合的に考えることで、寒い地域でも快適で安全な暮らしを実現できるはずです。

寒冷地における屋根選びは、今後の生活の質や建物の寿命を大きく左右します。
ぜひ本記事の比較や解説を参考に、ご自身の環境にぴったりの屋根材・屋根形状を見つけてみてください。
定期的なメンテナンスを怠らず、長い冬を安心して過ごせる住まいを手に入れまし


長野の屋根工事・雨漏り修理・外壁塗装専門店
【しろくまペイント】
https://naganoshitosou.com/
住所:長野県長野市若里1丁目27−2

お問い合わせ窓口:0120-460-461
(8:00~18:00 土日祝も営業中)

対応エリア:長野県長野市・千曲市・須坂市・中野市・大町市・上田市、他

★ 長野のお客様の施工実績多数掲載!

長野の屋根工事の施工実績  https://naganoshitosou.com/case/

雨漏り修理はコチラ  https://naganoshitosou.com/amamori/
外壁屋根無料診断はコチラ https://naganoshitosou.com/inspection/

➡ どんなご質問でもお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせ https://naganoshitosou.com/contact/


どこが悪いの?どんな工事をするの?ちゃんとした会社なのかな?点検・見積もりだけでもいいの?強引な営業はされたくないしなぁ

施工事例

長野県の地域密着施工!
ご依頼ありがとうございました!

スタッフ教育、職人育成にも
力を入れています!

職人教育にも力を入れています!

保有資格一覧

  • 一級建築施工管理技士
  • 二級建築施工管理技士
  • 二級建築士
  • 一級塗装技能士
  • 二級塗装技能士
  • 外壁劣化診断士
  • 職長・安全衛生責任者
  • 有機溶剤作業主任者
  • 高所作業車技能講習終了
  • 足場の組立作業責任者
  • 安全衛生教育修了
  • 他、多数

News & Topics

お住いの屋根・外壁0円診断実施中!