外壁塗装・屋根塗装の下地調整ってどんなことをするの?長野市のしろくまペイントがご紹介
2023年2月17日更新
皆さんこんにちは!長野県長野市の雨漏り修理・屋根工事専門店しろくまペイントです!
外壁塗装・屋根塗装の「下地調整」という言葉を聞いたことがありますか?
「塗装って、ただ塗ればいいんじゃないの?」
そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、外壁塗装・屋根塗装にとって、塗装をする前に塗装面を綺麗に整える下地調整の作業は一番と言っていいほど大切なのです!!
(下地処理、下地補修等とも言われますが、それらをひっくるめて下地調整といいます。)
では具体的に「下地調整」とはどういった作業を行うのでしょうか。詳しくご説明していきます。
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① コーキング(シーリング)
外壁塗装のサイディングの塗り替え時に重要なポイントになるのがコーキング処理(シーリング)です。
コーキングはサイディングのジョイント部分に施工されているゴムのような弾力のある素材でいくつもの役割を担っています。
コーキングが担っている役割とは?
コーキングが担っている役割のひとつは弾力性を活かした揺れの吸収です。
住宅に限らずすべての建物は風や小さな地震の連続で揺れています。
揺れを吸収するといっても地震に対しての制震や免震の効果があるわけではありませんが、細かな揺れを和らげてくれています。
もうひとつの役割がサイディングのジョイントからの雨水の侵入を防ぐ防水の役割です。
住宅の外壁の構造は一般的な木造住宅の場合、構造体、防水紙、胴縁、サイディングという順番で施工されています。
構造体と防水紙の間に構造用合板が施工されることもありますが防水性能には関係ありません。
最終的な仕上がりになるサイディングのジョイントから水が侵入しても建物の構造は濡れない様に設計されています。
しかしコーキングがない状態が続いてしまうと小さな隙間から水分が入り込んでしまうことはよくあります。
防水紙を固定しているタッカーや、胴縁を固定している釘など、侵入経路はいくらでもあるのでコーキングは常に弾力を持った状態で施工されていることが重要になります。
外壁塗装の下地調整としてのコーキング、どんな方法で行う?
外壁塗装の下地調整としてのコーキング処理には以下の2つの方法があります。
① 打ち換え工法 既存のコーキングを完全に撤去してから 既存のコーキングの劣化状態が |
塗り替えを行う際のコーキング処理には打ち換え工法が最適な方法になりますが、玄関ドアや窓などの開口部のコーキングに関しては打ち増し工法を選択する場合もあります。
開口部回りのコーキングの下には建物の防水性能に直接影響する部材が隠れていることもあり、既存のコーキング撤去時に破損してしまうリスクを避けて打ち増し工法を選択することもあります。
コーキング処理は外壁塗装の下地調整における重要なポイントになりますので、既存のコーキングの状態はもちろん、作業に伴うリスクなどもしっかり把握した上で工法の選択をさせていただきます。
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② ひび割れの補修(外壁)
上記のコーキング同様、外壁塗装のサイディングの塗り替え時に重要なポイントになるのがひび割れの補修作業です。
外壁塗装は新築時や塗り替えから約10年程度の期間を経て行うことが多い工事になりますが、太陽光や雨や風に毎日さらされている外壁は相当な劣化をしています。
人間が感じることのできないような、多くの小さな地震なども経年劣化の一つの原因になります。
ひび割れの発生しやすい場所は?
サイディングの経年劣化で起こるひび割れはある程度決まった場所で発生しています。
それは、サイディングを固定している釘のまわりです。
現在のサイディングの施工方法は引っ掛け式になっていますので、釘で止める箇所は限られています。
それでも、釘で固定された部分は力がかかりやすくなってしまうので、ひび割れが起こりやすくなってしまいますね。
ひび割れの補修方法は?
サイディングのひび割れの補修方法は大きさや深さによって変わります。
釘まわりの少しのひび割れ程度であれば、防水補修材を塗り込むことで補修できる場合もあります。
外壁塗装の際に小さなひび割れだったとしても、数年後には大きなひび割れに発展してしまうこともあるので、細かなひび割れもしっかりと補修することが大事なポイントになります。
一方で、大きめのひび割れや深さのあるひび割れの場合には注意が必要になります。
大きなひび割れの発生している場所にもよりますが、補修の方法としては最初にひび割れの周りのサイディングをさらに削り取ります。
傷口を広げるような行為になりますが、広げた傷にプライマー塗布とコーキングの充填を行うことで、しっかりとした補修を行うことができます。
周りを削り取ることなくコーキングをそのまま充填しても傷口は塞がりますが、ひび割れの奥までコーキングを充填することが難しくなります。
一度ひび割れを広げることで充填するコーキングの厚みや幅を確保できるので、強度もアップさせることにも繋がります。
サイディングの劣化が進んでしまって欠けてしまっている場合には、さらに補修は難しくなります。
欠けてしまったサイディングが残っていればまだ使える可能性もありますが、どこかに行ってしまった場合にはサイディングの柄に合わせて成型する作業から行うので、時間も費用も一気に上がってしまいます。
ぜひ早めの点検をご検討下さい。
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③ ひび割れの補修(屋根)
カラーベスト、コロニアルと言われるスレート屋根の塗装では、外壁塗装と同じく下地調整の段階でひび割れの補修を行う必要があります。
スレート屋根は割れやすい?
カラーベストなどのスレート屋根は、セメントとパルプを結合させて作る屋根材になります。
強度も高く軽いので、一般住宅でも重宝されています。
昔の瓦屋根に比べると、屋根の重量を軽くすることには大きなメリットがあります。
地震大国の日本において、建物の耐震や免震は建物の寿命にもかかわる重要なポイントになります。
軽くて強度のあるスレート屋根は、最適な素材として多くの建物で採用されてきました。
しかし、強度の高い屋根材とは言っても経年変化によって劣化しやすくなってしまうことは避けられません。
外壁塗装の際にはもちろんですが、屋根の上のアンテナの修理や台風などでの飛来物によってもスレート屋根がひび割れてしまうこともよくあります。
屋根塗装の下地調整では、そのひび割れを塗装の前にしっかりと補修していきます。
スレート屋根の補修方法は?
スレート屋根の補修方法は外壁のひび割れと同じように防水補修材を使って埋めていきます。
小さなひび割れであれば簡単に補修することができるので、そのまま塗装の工程に移ることも可能になります。
スレート屋根の一部が欠けてしまっているようなひび割れの場合には、補修方法を検討する必要がありますね。
欠けた屋根材が残っている場合には補修材やコーキングを使って接着することもできますが、大きな割れは屋根材の取り換えを行います。
スレート屋根は、瓦屋根と同様に差し替えが可能なので、大きめのひび割れができてしまった箇所に関しては取り換えることも検討します。
ひび割れからの雨漏り対策は?
屋根塗装の周期はおおよそ外壁塗装と同様に10年程度とされています。
スレート屋根の場合も外壁塗装と一緒に再塗装を行うのが一般的ですが、ひび割れが入った状態で放置しておくことはよくありません。
屋根材が破損してしまってもすぐに雨漏りに繋がるわけではありませんが、雨漏りは住宅全体の劣化に繋がりますので早急な対応が必要になります。
屋根の上を定期的に確認することはなかなか難しいですし、一般の方が屋根に登ることは危険です。
定期的なメンテナンスの有無も含めて建物診断などを活用してください。
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④ 釘頭と下地強度の確認(トタン)
トタン外壁の塗り替え時に重要なポイントになるのが釘頭の浮きや下地強度の確認になります。
一般の住宅で使われる外壁にはサイディング以外にも金属製の板金を外壁に使用したトタン仕上げがあります。
昔のトタン外壁というと波板を使用した外観が多くありましたが現在では様々な折り方でデザイン性の高い板金が使われています。
通常の板金に加えて亜鉛を含んだガルバリウム鋼板も外壁材として人気が出ています。
ガルバリウム鋼板でも通常の板金を使用したトタン外壁でも固定方法は基本的に釘打ちになります。
外壁塗装の下地調整ではこの釘頭や下地強度の確認が重要なポイントになります。
釘頭と下地強度の確認方法は?
トタン外壁の場合に外壁を固定している釘の数は無数にあります。
1本1本をチェックすることは難しいですが、確認するポイントは絞られています。
ひとつめは釘が浮いて飛び出てしまっている場所です。
サイディングの建物もトタン外壁の建物も、太陽光や雨や風、湿気など外気にさらされていることに変わりはありません。
トタン外壁を施工する際は、構造体、防水紙、胴縁、トタン外壁の順番に固定していくことになります。
建物を建設する地域によっては、法令でボード張りなどが間に入ることがあります。
トタン外壁の下地に使われているのは、サイディングの場合と同様に胴縁という木材です。
サイディングの場合には引っ掛け式が採用されることで釘を使用する箇所が減っていますが、トタン外壁の場合にはすべての固定方法が釘打ちになります。
釘を打ち込んだ際の少しの隙間から雨水や湿気は入り込んでしまうので、長年の経年劣化によって下地の胴縁がやせてしまうことがよくあります。
さらに建物の振動によって少しずつ釘が抜けてきてしまうので、外壁塗装を行うときには浮いた釘を打ち直す調整が必要になります。
ふたつめは釘自体が残っていない場所です。
下地に水分や湿気が含まれると木材は劣化してやせてしまいます。
そのまま湿気と乾燥を繰り返すことでどんどんと劣化が進み、釘を支える強度がなくなってしまうと釘は抜けてなくなってしまいます。
下地調整の段階で釘を打ちなおすことはもちろんですが、下地の胴縁の状態もよく確認することが大事です。
やせてしまった木材には釘が刺さらないので、コーキングを併用するなどの工夫も必要になりますね。
トタン外壁の場合には、固定している釘頭の確認の他にも繋ぎ合わせ部分にも注意が必要になります。
下地調整の工程の前にはケレン作業を行うので、建物全体の劣化具合をしっかりと確認しておくことが大事になりますね。
⑤ 縁切り作業
スレート屋根の縁切り作業とは、毛細管現象を抑えることを目的とした工程で、一般的にはタスペーサーという部材をスレート屋根の繋ぎ目に差し込んで設置していく工事になります。
毛細管現象とは細かな隙間に水が入り込んでしまう現象で、スレート屋根の場合には繋ぎ目のわずかな隙間から毛細管現象が発生しやすくなっています。
吸い上げられた水分はスレート屋根の裏側にまで達してしまいますので、雨漏りの原因になりかねません。
ただし、屋根材の下にはアスファルトルーフィングという防水紙が敷かれているので、すぐに雨漏りに繋がってしまうことは少ないですが、経年変化によってアスファルトルーフィングも劣化していきます。
一般的なアスファルトルーフィングの固定方法はタッカーによる釘止めなので、劣化してしまったアスファルトルーフィングでは防水性能も低くなってしまいます。
じわじわと滲むように雨漏りが進んでしまうことで発見が遅れてしまいます。
その間、屋根の下地でもある野地板や垂木は常に湿気を帯びた状態なので劣化も進んでしまいます。
毛細管現象のわずかな隙間から入り込んだ水分が屋根の構造材まで傷めてしまう原因にもなりかねないため、注意が必要です。
タスペーサーの役割は?
下地調整の段階で行うタスペーサーの設置によって毛細管現象の発生を抑えることができます。
通常通りに屋根を再塗装してしまうとわずかな隙間ができてしまいますが、タスペーサーを設置することで人為的に広めの隙間を確保することが可能になります。
しっかりと隙間を確保することで毛細管現象の発生を抑え雨漏りの対策としても効果が期待できます。
毛細管現象の発生を抑えるためにはタスペーサーの設置が有効ですが、この縁切り作業には当然費用が発生してしまいます。
外壁塗装全体の金額から材料費と人件費を抑えるために、タスペーサーの設置を行わずにカッターやカワスキを使った縁切り作業を行う業者も少なくありません。
さらに縁切り作業自体を行わない業者も残念ながらいますので、注意が必要です。
下地調整も責任を持って行います!長野県長野市の外壁塗装・屋根塗装はしろくまペイントへお任せください!
外壁塗装・屋根塗装における、下地調整の大切さはお分かりいただけましたか?
塗装後は見えなくなってしまう工程ではありますが、上に塗る塗装がいくら美しくても、中の下地調整がしっかりと行われていないと、お住まいを長持ちさせることができないどころか劣化を早めてしまうことも…。
しかし、見えない部分ですから当然分かりにくい点もあるかと思います。
当店では資格を持った専門スタッフがどんな小さな疑問でも分かりやすくお答えいたしますので、ご安心くださいね。
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